温かな火が灯る
- mai***** さん
- 2013年4月7日 21時12分
- 閲覧数 486
- 役立ち度 2
- 総合評価
笑顔があったから…
優しさがあったから…
愛情があったから…
ぬくもりがあったから…
その悲しみを抱えきれなかった。
それまでの幸せが、重く、重くのしかかってきてしまった。
だから離れた。
もう戻ることはないはずだった。
最初は止むに止まれぬ事情からだった。
匿わなければいけない人との出会い。
すっかり冷たくなった家に帰った。
辛く苦しい夢すら見た。
でも…
出会いを感謝され、優しさを感謝され、出会いが出会いを生んで…
一人、また一人、その家に集う。
ただ苦しいだけの場所に、別の何かがもたらされていた。
新たな笑顔が
新たな優しさが
新たな愛情が
新たなぬくもりが
その温かさが、元々の住人達を支えはじめる。
彼らを襲う新たな悲しみですら、優しさと愛情で包み込む。
血の繋がりだけではない絆が生まれていた。
そこはジョルダーニ家の家。
でもそこはジョルダーニ家だけの家ではない。
様々な出会いが生んだ“優しさ”に包まれた家。
今まで以上のぬくもりに溢れている場所。
6時間39分の感動。
圧倒的な時間の長さなど全く気にならない。
血の繋がりだけではない絆を持つことで生まれ変われることが出来た家族。
様々な問題が襲い掛かったけれども
新たな出会いが生み出した絆の強さが、それを乗り越えさせていた。
その出会いに感謝。
その出会いに感動。
そこにある優しさに感動。
6時間39分では描ききれなかった部分もあって…
でもそれら気になる部分を余韻に残して、穏やかに幕を閉じる。
素敵な作品でした。
詳細評価
イメージワード
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