あらすじ・解説
昔から台湾の山岳地帯で生活している狩猟民族、セデック族。日本の統治下でセデック族の人々は野蛮人とさげすまれる一方、日本人化を推し進める教育などを受けることを余儀なくされた。統治開始から35年がたったある日、日本人警察官とセデック族が衝突したことをきっかけに、ついにセデック族は戦うことを決意。セデック族の頭目、モーナ(リン・チンタイ)を中心に、日本人を襲撃するが……。
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作品レビュー(72件)
- kaz********
4.0点
日清戦争後、台湾は割譲され日本の統治下に入った。台湾で狩猟を生業としていたセデックの村・霧社にも日本軍が進駐し、学校や郵便局、商店が建設され文明の光が射した。しかし、日本の同化政策は日本人優位であり現地民は『蕃人』と呼ばれ差別された。若き頃英雄と崇められたセデックの頭目モーナも日本人の支配を受け入れ雌伏の時を過ごしていた。度重なる警察の暴虐に耐えかねた若者の意向を汲んだモーナは、村の運動会の日、部族を束ねて武装蜂起するが・・・・・・・・。 若き日のモーナの活躍は凄い。動物でも人間でも狙った獲物は逃がさない。運動能力の高さに驚嘆する。年老いても眼光鋭いその顔は何物も恐れない勇者の顔でかっこいい。 日本の台湾統治について、文明の利益を供与できるようになったのはいいが、同化政策は疑問だ。なんでも日本人優位で、現地民を不当に差別している。狩猟民族の狩場を奪い材木を切り出す仕事でも酒代にしかならない低賃金で働かせている。現地民で警察官になっている花岡の給与も日本人よりはるかに低かった。 戦闘シーンで首が飛ぶシーンが多くあるのは狩猟民族だからしかたないが本当におぞましい。 モーナが蜂起に至るまでの忍従の日々は赤穂浪士の大石内蔵助を連想させる。マッチの火薬を削りながら蜂起の機会を狙っていたのだろう。セデックと警察の狭間で苦悩する花岡一郎はその憂いを顔に出していて良かった。
- nor********
2.0点
ネタバレ間抜けな日本鬼子
このレビューにはネタバレが含まれています。 - rch********
4.0点
ネタバレ内容は素晴らしいがちょと長い…
このレビューにはネタバレが含まれています。 - oir********
4.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - pir********
5.0点
日本統治以前の台湾って何も考えたことがなかったなぁ。統治後の日本化された台湾から現台湾しか知らないわけですが、考えてみればそれ以前も国家の体はないかもしれないけど人々は住んでいたわけで… 原住民たち野蛮だなんだ言われてもそれがそこでの暮らしだったしそこでの価値観であり急に日本人が来たからといって変えられるのも気の毒。でも歴史の変遷に抗えず悲しい結末もまた仕方がないこと。日本的統治の仕方は悪くはないと思いますよ。そりゃあ差別的で人道に背く日本人もいたでしょうがそうじゃない人もいてインフラを整備して教育をつけてしっかりとした日本人を養成しようとしたわけですから。反日的な映画ではなくて台湾の方は公平に日本を見ていてくれてるな、と感じました。面白かった。
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