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セデック・バレ 第二部 虹の橋
2013年4月20日公開

セデック・バレ 第二部 虹の橋

WARRIORS OF THE RAINBOW II: RAINBOW BRIDGE/賽德克・巴? 彩虹橋

R15+1322013年4月20日公開

kih********

4.0

尊重できる異文化,できない文化,銃剣文化。

先住・少数の民族・部族のルーツ回帰といってよかろうか。それに伴う英雄伝説、その具体的裏付け事例として日本軍との戦いが描かれている。それは、先住民の文化と現代文化の相克であり、ルーツ文化の誇りだったのだ。それを描きたかったのではないか。  よく「異文化の理解と尊重」という。私は正直に言って「理解はできても尊重はできない」ことが多々あると思っている。例えばこの映画でいえば、首狩りとか顔の入れ墨とか。尊重はできないが、だからといって禁止する権利はない。同じことは逆の立場でも大いにあり得ること。互いに尊重を強いる権利はない。  私のように世界の片隅にいても、古今東西の映画を見ることができて、あらゆる侵略や征服の歴史を見ることができる。共通しているのは、銃・剣の力の差で勝敗が決することだ。征服する側だけでなく、征服される側も銃剣の文化を共有しているのだ。互いに異文化ではない。この点では単一文化共有なのだ。  銃剣を放棄する文化があっていい。それはこのグローバル社会にあっても唯一の異文化であって、これこそが尊重されるべき誇りある文化であろう。分かってはいるはずなのに、現実はほとほと難しい。理解はできても尊重はできないのだ。  セデックバレにおける日本軍に対してこの程度の追及に収まってもらってよかった。日本軍の銃剣はもっと広い範囲に及んでいたはず。赦してくれる国があり、そうではない国がある。その違いはどこからくるのだろうか。まさか、それぞれの文化の違いではなかろうけど。

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