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アイアン・スカイ (2012)

IRON SKY

監督
ティモ・ヴオレンソラ
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3.40 / 評価:513件

月の裏側からこんにちは

  • 一人旅 さん
  • 2018年11月5日 21時52分
  • 閲覧数 723
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

ティモ・ヴオレンソラ監督作。

月の裏側から襲撃してきたナチスと地球人の攻防を描いたSF。

製作費の一部をSFファンからの出資金で賄った、クラウドファンディングを活用して製作されたSFアクションコメディで、低予算ながら斬新な設定で一発勝負を狙った怪作になっています。

本作最大の売りはずばり、“1945年に滅亡したナチスが月の裏側で存続していた”という異色の設定にあります。近年では『帰ってきたヒトラー』というドイツ映画がありましたが、本作もその類いの“変形ナチス物”で、月の裏側から地球を侵略しにやって来た残党ナチスと地球人の攻防をコメディタッチに活写しています。

ナチスを象徴する“鉤十字”型の月面要塞や、巨大な最終兵器“神々の黄昏”の造形等、月の裏側で秘かに発展し続けていたナチスのテクノロジーとその成果がダイナミックなSF的映像で描かれています(高度なテクノロジーを有しているにも関わらず、レコードプレーヤーや大型の旧式コンピュータが現役で活躍しているのが笑い所)。クライマックスの宇宙対戦は予算不足なのかCGがお粗末ですが、『スター・ウォーズ』的な大規模艦隊バトルが活写されます。

第“四”帝国の国歌が流れると無意識に敬礼してしまうシーンや、地球を訪れたヒロインがチャップリンの『独裁者』を観てショックを受けるシーン、月を探索中にナチスに捕縛された黒人が薬物によって白人(アーリア人)にされてしまうシーン等、ブラックユーモア万点のコメディ演出も見逃せない見所になっています。

そして、生き残りナチスvs地球人の攻防をSF的に描きつつも、月の資源を巡って争い始める各国首脳陣の無能采配が引き起こす想定外の結末に、反省なく戦争を繰り返してきた人類の本質的な悪性を浮かび上がらせていく作劇に、変に真面目なフィンランド人監督の気質が表れています。

蛇足)
一発屋的変形ナチス物の本作ですが、2019年にはフィンランドで続編の公開が予定されているとのこと。

詳細評価

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