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HELL
2012年6月30日公開

HELL

HELL

902012年6月30日公開

shi********

2.0

緊張感も絶望感も乏しい「設定だけ」作品。

ローランド・エメリッヒが絡んでいるが派手さは全くない作品。 太陽の異常活動により高温化し、文明が崩壊した近未来の地球。 湧き水が出ると言われるところへ向かう3人の男女(姉妹と姉の恋人)。 途中ガソリンスタンドで男に襲われるが、結局その男と行動をともにする。 そんな彼らを謎の集団が襲撃し、妹を連れ去ってしまう・・・。 同じく先日シアターN渋谷で上映された「ディバイド」と同じく、背景のスケールは大きいが、描くテーマのスケールは小さい作品。 そして「ブック・オブ・イーライ」(邦題忘れた。デンゼル・ワシントン主演作品)と同じくやっぱり「食人族」、いや「食人家族」が出てくる。 そのイカレた集団から逃げることができるかってお話。 またもやっぱりこれですかい?という感じ。 舞台は荒野が広がる田舎町。 都市部はどうなっているのか、極地などの寒冷地はどうなっているのか、と興味も湧くが、やっぱりまるで描いてくれない。 そのあたりは製作費的に仕方ないと割り切ったにしても、スリル、緊張感、絶望感、どれも今一つ。 そして何より極限まで追い詰められた感が乏しい。 昼間はじっとしていればいいだろうし、湧き水があればうわさだけでも人が殺到するだろうし、文明は仕方ないにしてもちぃとは文化的にはなれるだろう。 設定は大きな風呂敷を広げたが、穴あきまくりの風呂敷でしたって感じ。 冒頭のシーンがその後のどのシーンだかよくわからず、またテンポや描き方も凡庸。 もう少しどうにかならなかったかと不満に感じてしまう「設定だけ」作品だった。

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