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ギリギリの女たち (2011)

監督
小林政広
  • みたいムービー 13
  • みたログ 32

2.50 / 評価:16件

隣の芝生は青くなかった

  • ローラ さん
  • 2012年8月9日 14時02分
  • 閲覧数 1133
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

昨年、TIFF(東京国際映画祭)で観ました。

登場人物は3人姉妹だけです。
上映前にこの3人の舞台挨拶がありました。

長女は渡辺真起子さん。
彼女はいろいろな作品に出ていますが、私は「愛のむきだし」「ヒミズ」での演技が印象に残っています。
次女は中村優子さん。
彼女の出演作といえば、私は「ストロベリーショートケイクス」がとても強烈でした。
末っ子の藤真美穂さん。
彼女の演技は今回、初めて観ました。

渡辺さんは、舞台挨拶での涙ぐみながらの話を聞いただけで、根っからの女優さんだと感じました。
本作でも素晴らしい演技が特に光っていました。
かなりぶっとんだ役がお似合いです。

はじめは三姉妹がそれぞれ絶望的な気持ちで再会し、
お互いに、自分の境遇に比べて他の2人は恵まれていると思い込んでいたのに、
そのうち実は皆、似たりよったりなんだ、ということがわかってくる。
震災でまっさらになってしまった生まれ故郷、気仙沼の風景を目の当たりにしたことで、
自分のような境遇でも生かされている命であることを知る。

そうして、3人ともに、
そこから、ゼロからのスタートだ、
という前向きな気持ちに切り替わるところが爽快でした。
でも、希望の中にもどことなく死と隣り合わせの不安定な感じが残ったままになって終わっているところに、作品のリアリティを感じました。

望遠で撮っていた、海辺の桟橋でのシーンが特に印象に残っています。

小林政広監督の前作「春との旅」の震災前の気仙沼の風景を思い出します。
あの風景と本作の風景との変わりようといったら。
監督は気仙沼に自宅があるそうですから、そういう監督ならではの作品でしょう。

BGMが全然なかったのですが、エンディングテーマが唯一、監督自身の(?)歌でした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不思議
  • 絶望的
  • 切ない
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