平凡
- Mitaeiganokirokuyou さん
- 2020年10月14日 1時58分
- 役立ち度 1
- 総合評価
差別されている黒人と、黒人を対等に扱ってあげる白人様のお話し。こういうのは1962年の「アラバマ物語」を筆頭に山のように作られてきた。その後の公民権運動や黒人大統領の誕生を経ても、アメリカの人種差別は終わらず、白人と黒人の貧富の差は埋まらない。
こうした綺麗事ではない本当の現実にこそタランティーノのような作家が挑むべきだと思うが、何のことはない「白人ヒーローに白人観客や白人評論家がウルウルくる」という、自画自賛的でありがちなストーリー設定である。過去の黒人差別を扱った映画を見たことがない人や、当たり前のように「白人様目線」で黒人差別を見てしまう日本人には感動的なのかも知れないが、ただアカデミー賞を狙ったあざとい作品に過ぎない。
タランティーノも才能が枯渇したのだろう。平凡な作家になってしまった。
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