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さらば復讐の狼たちよ (2010)

譲子弾飛/LET THE BULLETS FLY

監督
チアン・ウェン
  • みたいムービー 24
  • みたログ 87

3.36 / 評価:47件

中国の政治がわかるとこの映画は面白い

  • iam***** さん
  • 2020年11月12日 20時18分
  • 閲覧数 81
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

一番印象に残ったのは2点。
まず大衆が勝利側に従うという点。中国人の国民性をよく表している。現実な話、中国の官僚主義政治によって苦しんできた人々はたくさんいる。でもみんな共産党を倒そうとはしない。なぜか?解法軍の軍隊に逆らえないし勝てないと思っているから。だから官僚主義が悪いとわかっているのに人々は動かないのだ。
次は、黄が実は辛亥革命の革命派だったと暗示していること。日本刀など日本について詳しいのは、革命派で日本に行ったことがあるから。革命が勝利した後黄は大富豪となり、人々の上に立つ権力になった。ラストで主人公の部下たちが上海に行くと言っていたシーンがあったが、あれは部下たちが黄と同じく革命に勝利した後に権力となることを暗示していたのだ。
つまり、どれだけ頑張って権力を倒そうとしても、次に権力となるのは、同じような官僚主義者であり、中国の官僚主義の思想や文化が絶えない限り、権力者が交代しても同じ結果になる、ということだ。だから今中国では革命が起きない。官僚になったら賄賂などたくさんお金を得られるというのは規定概念になっている。革命して新しい人が権力者になっても、官僚たちは既得利益を放り出すことはしない。目の前に送られてきた大金を手放すことができる人などどれだけいるだろうか。
革命で勝利しても、倒した政権を再現するだけ。この哀れな現実をこの映画は暗喩しているのだ。
この映画、よく中国の査閲通ったなと思いましたが、この暗喩だからこそ通ったのかもしれません。革命しても、抵抗しても、無駄だと人々に教えることはかえって良いと思われたからかもしれませんね。もちろん監督の意図は真逆だろうが、それをはっきり語ったら査閲通らなくなるので、ほどほどにしていたのだと思います。

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