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花の詩女 ゴティックメード
2012年11月1日公開

花の詩女 ゴティックメード

702012年11月1日公開

パスタイム安西

5.0

ネタバレ五星故事 永野ファン至福の映画

昨日、広島でのドリパス企画でやっと見ました。 FSSは連載1回目から雑誌で読んでいました。 気づけば私も49歳ですよ。 8年の中断で、なんだかFSS熱も冷めていたのですが、 連載再開で凄まじい衝撃を受けて、それを受け入れるまで 約1週間かかるという、稀有の体験をさせて頂きました(笑) (このタイミングで初見というのは、何気に良かったかもしれないな~) ここや各所のレビューで概要は理解しましたが、 「音がすごい!」「永野作品はこう動くのか!」という見た人しか わからない感想に触れるたび、劇場公開時に見なかったことを後悔してました。 まあすぐBDやDVDとか出るだろうと・・・ ・・・出ませんね(´・ω・`) ということで、これは万難を排して見なくてはっ!と、行ってまいりました。 いやもう、見てよかった。 本当に見てよかった。 瞬きすら惜しい。 見終わった後、軽い放心状態になりました。 まあ、散々言われていることですが、そりゃ今主流のアニメに比べて、地味な作品です。でも凄いんですよ。地味に凄い。 そして、これは見る人の思い入れの深さが反映される作品。 こんな映画があっていいじゃないですか。 永野護の作品は、その独創性から漫画を読んでいても想像の及ばない表現が多い。 そんな彼の頭のなかにあるイメージが、音と映像で私たちの前に現れる。 「パパパッ」という射撃音や「ドゥンドゥン、フィフィフィフィ、キュンキュンキュン」が全て 重なった音、飛行型GTMの凄まじい爆音、ウォーキャスターの走り方、GTMの高速戦闘、 何度も漫画で見ているのに、「ああ!こうなんだ!」という新鮮な驚きに満ちている。 事前情報でGTMの戦闘はあっけない、と聞いた上で見たのですが、 いやいや、充分でした。 もうあの、砂漠で敵のGTMに感づくあたりからもうゾクゾクしっぱなし。 「女の幽霊が叫ぶような」起動音からの力強い鼓動とジェットエンジンのような唸り。 コピー機とかに電源を入れた直後のような、セルフチェックしながら立ち上がるカイゼリン。 一番の見せ場が起動シーンというのも凄い。それは巨大ロボの合体シーンに匹敵する見せ場だ。 とにかくここが一番カッコイイ! 「余1人で充分だ」 剣豪の真剣勝負のような、一瞬で勝敗が決るGTMの戦闘。 通常兵器とは次元が違う恐ろしさ。 (この途中に本編一番のギャグシーンが挟まれるのがまたwww) 以下、お気に入りポイントですが・・・・ ・強力な戦闘人間らしいトリハロンの腕の太さ。 ・ベリンの船が木で出来ているのがわかる質感表現。 ・モブキャラまでめっちゃ永野顔。細かい描き分け。 ・エスニックな音楽。 ・花の種が複数の植物が混ざっていて、それも多様な形状がある。  (私が園芸の仕事をやってる関係もあり、ここの表現はかなり気に入りました) ・GTMのエンジン振動を検出するペンのような道具、そのリアリティーと必然性 ・ちょこちょこ入るラブのギャグ ・迫力ある「音」 ・雨や川といった自然現象へのこだわった作画 (あーもう、全部気に入ってるのよ~うううぅ~) 音や自然の表現へのこだわりは、意外なんですが「蟲師」と似てるような気がします。 そして2段構造のエンディングへ。 いや、あれはエンディングではないです。 再開したFSSへの最高のオープニングでした。 これから稀代の天才がどこまで突き進むのか、もう、仕方ないですね、 最後までついていきます。 (ちょっと気分が離れていたのに、ここまで揺り戻されるとは・・・)

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