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カラスの親指 (2012)

監督
伊藤匡史
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  • みたログ 2,619

3.81 / 評価:1,822件

青森にない白熊(アナグラム)

  • 川崎オスカー さん
  • 2012年10月26日 23時17分
  • 閲覧数 1968
  • 役立ち度 49
    • 総合評価
    • ★★★★★

結末がわかっていても何度も観たいコンゲームシネマがいくつかある。
不朽の名作『スティング』を筆頭に『ペーパームーン』なども面白い。
日本では内田けんじ師匠のオリジナル作品や中村義洋×伊坂幸太郎作品がそれに当てはまるだろう。
コンゲームとは違うジャンルであるが、絶妙のどんでん返しでは『情婦』が特筆。

さて“この映画の結末を知っても口外しないでください”をキャッチコピーに掲げる本作。コンゲームにこだわっている。
原作は未読での鑑賞でしたが、残念なことに《原作の良さに、監督の力量が追いつかない》といういささか期待外れの出来上がり。2度目を見ることは金輪際ないだろう。
ラストのプロットがあればこその完成品であるのはもちろんだが、それに至るまでの構成は★2程度が妥当。
減点材料はくどすぎる説明基調と、ヤミ金退治の杜撰な脚本。ここは監督が観客の立場を考えて、脚色してしかるべき重要なシーンではなかったか。
原作をいじる勇気もなかったのか、長尺2時間40分がその証拠。

冒頭の川崎競馬場。
実は私も高校生時代、ここでコーチ屋被害に遭ったことがある。
しかし、そのおかげで今に至る30数年間、二度とコーチ屋や街頭予想屋被害に遭ったことはない。17歳の川崎競馬場は安い授業料だった。
現在の草競馬場では“コーチ屋”の存在など皆無に近い。従って、この手法を観客に説くための語りが妙に無駄。それでも、ユースケサンタマリアの立場を理解する人がどれほどいることか、他人事ながら心配になってしまいました。

監督曰く「阿部寛さんが“この作品は自分の代表作になる”と言ってくれた」は、おそらく社交辞令。彼の代表作は『TRICK』でいいじゃないか。
一方、村上ショージ。シロウトくささがにじみ出て好印象。

タイトルのアナグラム。
正解は『アマリニオモシロクナイ』は言い過ぎか(+_+)

【2012TIFF・特別招待作品】

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