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フランケンウィニー (2012)

FRANKENWEENIE

監督
ティム・バートン
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3.63 / 評価:544件

解説

『チャーリーとチョコレート工場』のティム・バートンが1984年に発表した短編を、ストップモーションアニメーションによる長編へと再生させたファンタジー。愛犬を亡くした孤独な少年が、その蘇生に挑んだことから巻き起こる騒動と冒険の行方を映し出す。『シザーハンズ』から約22年ぶりにバートン監督とタッグを組んだ、ウィノナ・ライダーが声の出演を果たしている。『ティム・バートンのコープス・ブライド』でも披露された、バートン監督ならではのダークで温かな味わいのストップ・モーションを駆使したビジュアルに目を見張る。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

大好きな科学に夢中になるあまり、友達が一人もできない少年ヴィクター。そんな彼を両親は心配していたが、ヴィクターは愛犬スパーキーを相棒にして楽しい毎日を送っていた。しかし、思いも寄らぬ事故が起きて、スパーキーは天国へと旅立ってしまう。深い悲しみに沈んでいたヴィクターだったが、次第にスパーキーをよみがえらせたいという強い気持ちを抱くように。少しばかり危険な科学な知識を駆使してスパーキー蘇生に成功するが、その姿はつぎはぎだらけで、まるでフランケンシュタインのようだった……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2012 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
(C)2012 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

「フランケンウィニー」ティム・バートンが原点に戻り、自由に楽しんで作り上げた快作

 ティム・バートン監督が、1984年に実写で撮った同名短編を、3Dのストップモーションアニメの長編で再び映画化。原点に戻り、自分ならではの世界を自由に楽しんで作り上げた快作。冒頭、少年ビクターが愛犬スパーキーを正義の怪獣に仕立てて撮った映画を両親に披露するが、その手作りの夢と喜び、絆の温もりがそのまま全編を覆っている。

 ビクターは事故で急死したスパーキーを雷のパワーで蘇らせる。ホラーの古典「フランケンシュタイン」にオマージュを捧げながら、科学に純粋な愛が込められれば奇跡は起こると示し、さわやかな余韻に包まれる。

 また、ビクターをはじめ、登場する子供たちやペットがみな変わっていながら“悪”はいない点も好感がもてる。白黒映像が容姿などからの先入観を消し、少々気味の悪い仕草なども個性と素直に感じられる。しかも、スパーキーと恋に落ちたプードル犬の髪が電気ショックで「フランケンシュタインの花嫁」風になるなど、随所に過去のホラー映画を連想させる遊び心も見て取れ、なんとも楽しい。

 さらに、ペット霊園にキティちゃんが眠っていたり、細部までデザインされた精緻なセット、絵画のような光と影の表現、奥行きや相手の大きさがリアルに感じられる構図など、こだわりにあふれた映像が素晴らしい。白黒ゆえに自分の記憶と溶け合い、自然に心に染み渡る。3Dでは、その効果がより高められ、最後までちょっと不思議な世界に魅了される。(山口直樹)

映画.com(外部リンク)

2012年11月29日 更新

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