2012年9月1日公開

ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド

MARLEY

PG121442012年9月1日公開
ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド
4.3

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(13件)


  • サンゴ

    4.0

    美しく切ない歌を歌う宗教家であり革命家

    昔バックパックを背負ってアジアを長旅していたことがある。 バックパッカーの集まる安宿ではたいていどこでもボブ・マーリーが流れていた。 インドの西海岸ゴアの、いわゆるヒッピーズ・ビーチではそれが顕著で、海辺のバーやゲストハウスやレストランでは本当にいつでもボブ・マーリーが流れていて、私もすっかり好きになった。 ボブ・マーリーを聞きながら旅をしていた。 以前、あまりにも暇で退屈している時に、考えた。 いろんな分野のライフタイム・トップ1を。 人生で一番好きな曲を、悩んで悩んで決めた。 それが、ボブ・マーリーのNo Woman, No Cryだった。 美しいメロディーと美しい歌詞と、底に流れる物悲しく切ない旋律で、今でもこの曲を聞くたびに泣く。 なのに、私は今まで一度もボブ・マーリーがどんな人だったか調べようともしなかった。 生涯のトップ1だというのに。 ジャマイカの英雄で、レゲエのスーパースターで、若くして死んだことぐらいしか知らなかった。 このドキュメンタリー映画を見るまで知らなかったことばかりだ。 私は、彼が黒人と白人のハーフだということすら知らなかった。 改めて見てみれば、彼の肌はブラックというよりブラウンだったし、顔立ちも生粋の黒人とはかけ離れていた。 父親はイギリス系の白人で、名家の出身で、何人もの女に子供を産ませ、彼には母親の違う兄弟がたくさんいるらしい。 だが、ほとんど会ったことすらないまま父親は亡くなり、マーリー家にはついぞ身内だと認められなかった。 ハーフで肌色の薄い彼は母親の身内からも疎まれ、拒絶され、貧しい暮らしの中で厳しい幼少時代を送る。 彼が17歳の時に母親は出稼ぎにアメリカに行ってしまい、彼は音楽で独り立ちすることになる。 その後の人生は、なんか、いろいろ凄すぎて、今の時代の倫理観から言うと、批判され、非難されることもきっと多いだろう。 彼の信条であるラスタファリではガンジャ(大麻)は神からの贈り物だったので、ほぼ常に吸っていたし、妻も子供もいたけれど、その他に恋人もたくさんいた。 妻のリタを含め、計7人の女性が彼の子供を計9人生んだ。 すごいのは、リタはそんなボブと生涯離婚しなかっただけでなく、コーラスとしてツアーにも常に同行し彼を支え、彼が毎晩自分以外の女たちと寝ているのを許容していたってことだ。 リタにとってボブは、夫以上の存在、スターで神だったらしい。 ボブ・マーリーはただの偉大なミュージシャン、偉大なヒットメイカーではなく、レゲエそのものを作った一人で、ラスタファリという宗教的思想運動を信じ、神を信じ、ジャマイカを立て直そうとし、真剣に世界中に平和をもたらそうとし、そのために貧者に施しをしたり、危険地帯でもかまわず飛び込み、銃撃にあい、催涙ガスを浴び、それでも世界を飛び回ってステージで歌っていた、一人の偉人だった。 彼の音楽があまりにも美しいので、彼がなぜここまで世界中で愛されているのかを気にしたことなどなかった。 でも、改めて知ると、すごい。 むしろ彼は美しい歌を作って歌う宗教家であり、革命家だったんだなあと思う。 足の親指に悪性メラノーマを発症し、多くの医者には親指の切断を勧められたが、それではダンスが踊れないからと、部分的な切除ですむといった医者を見つけて信じた結果、ガンが全身に転移し、36歳の若さで死んでしまう。 アメリカツアーの最中に倒れ、ニューヨークの病院で治療を続け、手の施しようがないと退院させられたが、それでもと一縷の望みを抱いて世界一の医者がいるという雪深いドイツの専門病院へ。 そこも退院させられたが、結局ジャマイカには戻らず、マイアミへ。 ジャマイカのシンボルともなった彼が、人生の最後をジャマイカで送れなかったのが実に悲しい。 エンディングでは、彼の美しい音楽を流しながら、世界中にいる彼のファンたちが彼の歌を歌っているところを次々と見せていく。 画面の隅っこに、それぞれの国の国旗をのせて。 その中には日本の国旗もあって、日本人のファンたちが彼の歌を歌っている。 アジアで登場したのは日本だけだったから、日本には彼のファンが特に多いんだと思う。 彼は日本にもツアーで来ていて、もし生きていたら、私も彼のコンサートに行く機会があったのかもしれないなあとぼんやり思う。 でもそんなことより、彼がもしまだ生きていたら、きっと遥かに多くのことを成し遂げられたんじゃないかなあと。 でもそんなことはどうでもいいのかもしれない。 彼の魂は今もここにあり、世界中の人たちを励まし、慰め、癒やし、心の支えになっている。 音楽って偉大なんだなあ。 そんなことを改めて思いました。 ボブ・マーリーが好きな人ならぜひ。

  • ats********

    5.0

    かっこよすぎ!

    ボブ・マーリーが少し政治色があるのは知っていたけど、ここまでとは! 見てよかった。 レゲエ好きな人は絶対見るべき! でも、小学生だと、ちょっと退屈な映画かも。

  • tat********

    4.0

    予備知識無しで視聴

    ボブマーリーの曲が3〜5曲くらいしかわからないくらいの予備知識で視聴しました。 ボブマーリーの偉大さが十分に伝わり、驚きと感動はありますが、ドキュメンタリーとしての編集は分かりにくい所がありました。 (詳しい人、ファンの人なら分かりやすいのかな) 何故レジェンドとまで言われてるのかは、これを見れば十分に理解出来ますが、泣くほど感動するかなぁ?

  • lal********

    4.0

    知らないこともいっぱい

    いやぁ、油断した。 泣いたなあ~。 泣く映画だと思ってなかったのでやられた。 隣のお客さんも泣いてたな。 あらためて36歳での死は若すぎる。 タモリが先日のいいとも!でリー・ペリーが来た時に「僕と同じ年に生まれて、ずうっと聴いてて、ボブ・マーリーが亡くなった年に(ここから口調が強くなり)この番組(いいとも)が始まったんです」と言ってましたが、生きてればまだまだ現役でやってた年齢ということですよね。(ちなみにタモさんはこの映画を観たそうです。ちなみにこの日のいいとも!のタモリ・鶴瓶・リー・ペリーのスリーショットは伝説。) さて映画は、奴隷船に乗せられて我らの先祖はアフリカからやってきたという黒人の歴史から始まります。 そして、ボブ・マーリーの個人的な歴史へとスライドしていきます。 ハーフゆえの生きにくさやそこから得た価値観などが後の思想や歌詞の世界に影響を与えていたんですね。 父親は白人。行方知れずのまま死亡。一族はボブ・マーリーの血縁を認めない。 そんな悲しみを歌った曲に涙がこぼれた。 ワン・ラヴ・ピース・コンサートでのステージパフォーマンスは自分的にはヤマタカアイと直結しました。 闘病あたりからは死の影がちらついてライブ映像なんかも素直にのれない感じでした。 最後のライブはスタジアムの観客は熱狂してましたが、病状を知って観ている我々には壮絶で痛々しいシーンでした。 直接の死因ではないが、闘病生活の始まりがメラノーマだったとはな・・・。 エンドロール終了後、まばらではありましたが拍手が起こりました。 その拍手にまた涙がこみあげてきました。 とても良いお客さんとこの映画を観れたことが本当にいい思い出になりました。 それもこれもその中心にボブ・マーリーがいたから起こった全てなのでした。

  • hid********

    4.0

    ワンラ〜ブ、ワンハ〜ト(涙)

    今だにマーリーのレゲエは、ジャンルレスなぐらい 魂にきちゃう理由がこの映画で良くわかった。 今、世界は不安定で、誰もが自国の権利の為には 何でもアリだと思ってるこのご時勢こそ マーリーの思想は(ラスタとは別に)崇高なのだ。 自分の為だけの人生なら要らないって言葉が 染み渡ります。 黒人と白人のハーフだからこそ、孤独で 音楽しか無いという生い立ちも、何か運命的。 個人的には、レノン以上に平和主義者だと思う。 ただ、女性にモテ過ぎて子供が多すぎるのは、 ずるいから☆1つ減らす凡人の自分なのだ。

  • fox********

    5.0

    自分のための人生ならいらない

    と、言ったボブマーリーも偉大だが 妻のリタも偉大、というか女の鏡だって知った。 one love流れて歌詞見ながらないたよ。 没後30年経つのに 不思議とまだこの世にいるかのようだ。

  • tbx********

    4.0

    想像以上

    ドキュメンタリー映画。それも二時間以上。 はっきり言って、全く期待していませんでした。 ところがところが、あっという間にラストまで進んでしまった! ボブマーリー好きですが、知らないことだらけでした。 とても勉強になりました。 またジャマイカに行きたくなりました。 レゲエ、ボブマーリー好きの方以外にも是非観ていただきたい。 英雄は、何故に短命なんだろう・・・。

  • now********

    5.0

    彼こそが本当のレジェンド!

    ボブ・マーリー大好きの連れに誘われて、正直まっったく興味なかったのですがまぁつまんなかったら寝てればいっか、くらいの気持ちで見に行きました。が!びっくり!ほんとに彼はレジェンドでした。今までごめんなさい、と誰に言っているのか分かりませんが言いました。私は本当に彼のことは知らなくて、音楽はなんとなく聴いたことある、名前は知ってる、レゲエの神様と呼ばれてる、くらいの知識しかありませんでした。亡くなった理由も全く知らなかったので、勝手なイメージで薬か?と思っていたくらい。(ホントにごめんなさい!!) 白人と黒人の混血という宿命を背負いながら、レゲエミュージックというジャンルを確立させ、ジャマイカから世界へLove&Peaceのメッセージを発信し続けた。対立していた2大政党の党首をステージに上げ、握手させた場面には本当に感動しました。彼にしか成し得なかったことであり、音楽で国を一つにするという偉業を成し遂げた素晴らしい瞬間だったと思います。レゲエの神様と呼ばれる本当に意味が分かった気がしました。 Love&Peaceを体現するように生きていたボブ・マーリーの生涯は音楽が好きでなくとも見る価値あり!少々長い今作ですが、是非劇場で。

  • WONKAVATOR

    4.0

    音楽というより革命

    レゲエというより、ボブ・マーリー凄い。 理屈ではなく...そして音楽のジャンルがどうこうではないね...。 何時の世も、正しい事を言う人は命を狙われてしまうのね... 彼の生き様的には星5でも足りない位だけど、ドキュメンタリーとしての出来とか、編集加減とか考えると★は4つ止まりかな... でも、良い作品です。 映画館イクの面倒という人は、DVDでも良いから観たほうが良いです。 レゲエという音楽ジャンルに興味が無い人も観たほうが良いです。 そう言う話しじゃありません。

  • pla********

    5.0

    素晴らしい~

    ボブの生き方にリスペクトです。 レゲエ好きですが、知らなかったボブを沢山観る事が出来き、これからも思い入れの曲として生涯聴いていきます。 人類愛のボブの魂に胸を打たれて感動が止みません!! レゲエ好き、音感好き、関係なく見てくださ~い。是非。

  • eku********

    5.0

    究極のLove&Peaceがそこにある

    びっくりした。そして感動した。少しは知っているつもりでいたボブマーリーだけど、実は全然知らなかった。 ミュージシャンとして偉大なだけでなく、ラブ&ピースを実践し、そして“実現”した人間として、彼はミュージシャン以上の存在であった。。。 国民的ミュージシャンというと・・・日本でいえば美空ひばり?いえいえ、イギリスでいえばビートルズ??ノンノン。ジャマイカにおけるボブマーリーは、そんなレベルじゃない。 ミュージシャンのドキュメンタリーで、まさか感動のあまり涙するなんて、観る前には想像していませんでした。 どちらかというと、「オレ、レゲエ大好きだし、ボブマーリーもよく聴くし」なんて感じで、大画面でボブマーリーの音楽を大音量で聴きながら、ついでに彼の波乱万丈な人生も垣間見ちゃおう。という軽いノリで観に行ったんですが、良い意味でこんなに期待を裏切られるとは思わなかった。 一緒に行った友人と、観終わった後「まさか、こんな映画だとは・・・」と、その期待以上の素晴らしさにしばらく熱く語り合ったほど。 この映画で描かれているボブマーリーの人生とは、差別や貧困を克服し、レゲエという新しい音楽ジャンルを確立させ、 さらにその後、ジャマイカに、黒人に、アフリカに、そして世界中にラブ&ピースをもたらした、一人の偉大な伝道師の伝説の軌跡です。 そして、今日は一日中ボブマーリーを聞いています。 昨日まで聞いていたボブマーリーとは、明らかに違います。 歌詞の意味を知り、背景を知り、そして彼の歌によって起きた数々の奇跡を知ってから聴くボブマーリー。 ボブマーリーやレゲエが好きというわけではない人でも、存分に楽しめる映画です。 現代のようなギスギスした時代に、彼のようなヒーローがいれば、もっとラブ&ピースな世の中になるのかなあなんて、あれこれ考えちゃいます。

  • ibu********

    5.0

    魂の歌の根源がここにある

    ボブ・マーリーは昔から大好きで、洋楽好きの友達の間で名盤として有名だった「LIVE!」を買ったのは1978年で、18歳だった。 その当時、僕が傾倒していた音楽はハードロックとプログレッシブロックだった。しかし、このアルバムの持つ熱気と圧倒的なボブ・マーリーの歌に引き込まれて、それらとは全然違うテンポの、このレゲエという曲を突きつけられても、少しの違和感もなく受け入れ、そして、覚えていないほど何度も聴きまくった。 当時は、DVDはおろか、市販ビデオというものさえこの世に存在しなかったから、ボブ・マーリーの姿は写真でしか見ることが出来なかった。 だから、「LIVE!」を買ってから何十年も経ってからライブ映像を見たんだけれども、それはもっともっと大変なものだった。 ボブ・マーリーは、魂をそのまま歌にして流していると思った。 その歌う姿は、凄いなんて陳腐な言葉では語れないほど圧倒されるものだった。 この映画でも、それを垣間見ることはできる。 しかし、この映画の真の素晴らしさは、当時だけでなく、ボブ・マーリーが死んだ後もほとんど伝わってくることがなかった彼の生い立ち、ミュージシャンとしての足跡、プライベートでの行動などについて色々と教えてくれる点だ。 死因についても、当時は脳腫瘍だと言われていた。宗教上の理由で、彼が髪を洗わなかったこともその一因だなどと、半ば真剣に語られたりもした。この映画を見てから何人かの友人に確認したが、皆その認識だった。しかし、この映画で全然別の理由だとわかった。 それと、彼の父と母についても、彼の奥さんについても、同僚のミュージシャンやプロデューサーについても、この映画で初めて知ったことが色々とあった。 けれども、それよりも重要なのは、彼の考え方の高潔さ、人間性の素晴らしさがわかる点だ。 そしてそれを、音楽を通して実践していく彼の姿が映し出されている。 このドキュメンタリー用に撮影したインタビュー部分の映像が極めてきれいなことと相まって、それらが深く印象に残っていく。 だから、途中で飽きてしまいがちなドキュメンタリーというジャンルの映画なのに、最後まで少しも飽きることなくスクリーンに引き付けられる。 そんな映画なので、少しでも、ボブ・マーリーという人間に興味がある人には、見ることを強くお勧めする。

  • mor********

    5.0

    レゲエ偏愛差し引いても、良作

    ミュージシャンのドキュメンタリー作品って、偏ったミュージシャン賛歌 の寄せ集めや編集がクソな切り張りだったり、作り手の偏愛がノイズ になって、素直に受け止められないことが多い。だから、期待値低めで鑑賞。 で、オープニングの演出からふっ飛ばされ、泣いてたw 作りとしては、ボブの生い立ちから、栄光、(ちょっと)挫折、亡くなる までというシンプルな構成。演出っぽい演出はオープニングくらい。 ボブのリアルにヒロイックな生き様、映画的な貴重な映像資料の数々 (セラシエ皇帝の動画とか!)、ボブに極近しい人たちのインタビュー、 密度が濃いからシンプルな構成で十分。 広くボブ・マーリーという人物を伝える。成功でしょ、これ。 私のレゲエ偏愛差し引いても、良作。 追伸:ラスタハウスでの生活が、篠田節子先生の「ゴサインタン」 リアル版のようでゾクゾクしました。 あと、キレッキレの頃のリー様素敵でした。

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