あらすじ・解説
森の中を追跡してくる男たちをかわし、カルト教団のコミューンから脱出した20歳の女性マーサ(エリザベス・オルセン)。唯一の家族である姉のもとを訪ねる彼女だったが、姉夫婦は何も尋ねずに受け入れてくれる。美しい湖のほとりに建つ屋敷で姉夫婦と暮らし始め、安らぎを感じるようになっていくマーサ。だが、徐々にマーシー・メイという名前で呼ばれていたコミューンでの異様な日々の記憶がフラッシュバックしてくる。やがて彼女は、妄想と現実、過去と現在、さらには自分がマーサとマーシー・メイのどちらなのか判別できなくなる。
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作品レビュー(57件)
- mwf********
4.0点
中々映画に感情移入出来なくて、途中眠ってしまったようだが、主人公が射撃を教わってるシーン位からテンポが急に変わって、それ以降ドキドキしながら観ていた。 佳境に入ったと思った瞬間、急に暗転したので、予約の録画が始まってTVの入力が切り替わったのかと思ったが、すぐにエンドロールが流れて、最後に付け足すシーンも何も無く、そのまま終了。 凄く意外な展開で、うーん…としか言いようが無かったが、まぁこんな映画があっても良いんじゃ無いかなぁ?
- ちーちゃん
4.0点
あれ評価低い。なんで? 私はこの映画すごく怖くて結構引き込まれて観てしまいました。エリザベスオルセンが上手くて以降彼女が出ている映画は観ています。
- yuta
3.0点
2011年のサンダンス映画祭で監督賞を受賞した、ショーン・ダーキン監督・脚本の作品。 これだから、映画っていうのは難しい。 率直に言って、この作品好き嫌いがあると思います。自分も好きな方ではないけど、嫌いではないという感じです。全くと言っていいほど答えの出ない映画、視聴者に多くの解釈の余地を残し、オープンエンドで幕を閉じる映画です。 主人公のマーサがカルト集団から抜け出しながらも、その時の記憶に苛まれ、メンタルが崩壊して行く様子を、フラッシュバックとともにインターカット形式で作り上げられた作品。テーマは一概には言えませんが、「アイデンティティの崩壊、損失」と言えるかもしれません。 観客も主人公と同じように、何が何だか分からなくなって、何が現実なのか、何が現在なのか、何が自分なのかということを迷走し、失って行くような感覚になる映画です。 ホラー映画のように怖がらせるのが目的でもなく、 スリラーサスペンスのように、ハラハラドキドキさせるのが目的でもなく、 ドラマのように、感動させるのが目的ではないんです。 サイコロジカル的に、脳を混乱させそれを紐解こうとする人間の好奇心を利用し、その中でアイロニーを含んだメッセージを答えではなく議題として投げかけられたような感覚です。 でも、嫌いじゃない作品。 観終わった後に、スッキリするような感覚は全くありませんが、映画の中に足を入れ、ズブズブと溺れて行くような感覚になったのは間違いありません。つまり、映画体験はできました。かなりもやもやする方法でですけど。 そこには、フレーミングの力がありました。サイコロジカルスリラーとして、観客に主観的に謎解きをさせる、その謎を与えていたのがフレーミングでした。 フレーミングには教科書のようなものがあります。それは、ルールオブサードだったり、180度ルールだったりしますが、それはあくまでも教科書です。簡単にいうとその教科書どうりに撮影すれば、普通のフレーミングになりますよ。ということ。 普通というのももちろん大切です。普通があるから普通より上がある。ずーっと違和感のあるフレーミングだったら、観客を混乱させて終わりです。 この作品は、その教科書のルールをあえて破り、そこにサブコンシャス的なメッセージを含ませることで、観客に間接的に疑問を持たせるような仕掛けがしてありました。このような手法はほとんどの映画で使われているのですが、この映画ではそれがきつめの度合いまで振り切っていました。 むしろサブコンシャス的ではないほど明らかに変なフレーミング。しかしそれが何を示しているかというのは、その一瞬では理解できません。むしろ映画が終わっても理解できません。理解することが正解ではなく、そのフレーミングから感じた違和感が、主人公が感じる心の不安定さにつながり、そこに無意識に感情を投影することで、観客自身も頭の中が渦巻くように不安定さを感じ、それを解消しようとするエネルギーが、この映画面白い、につながるのです。 言葉で書くこと自体が難しいので、ちょっと何言ってるか分からないかもしれませんが、すみません(笑) とにかく、興味深い作品でした。ダーレン・アロノフスキー的な?
- ひゅう助
2.0点
今こんな暗い映画見たくないんだよー。なんで見たんだー! もう観賞後感が疲れでいっぱい。気持ち悪いし、スッキリしないし、はー、疲れた。 エリザベス・オルセンの演技はいいんだろうけど、この映画は全くおすすめしない。映画マニアに暇潰しの映画として推奨しよう。 ☆2つ。 あー、疲れた。
- つとみ
2.0点
この手の作品というのは、観賞後に、あのキャラクターはどういう人だとか、教団の人間はどういう人かとか、葛藤があったとか、心情の変化があったとか、そういったことを考えたり話したりするものだと思う。 しかしこの作品はそれがない。できないというのが正しいか。 圧倒的な情報不足。ただ、こんなことがありましたってのを見せられてるだけで、キャラクターの背景、理由なんかがほとんどない。 事故のニュース映像を見てるみたいだ。事故を起こした人の心情とか考えないでしょ?それと同じ。 物語が静かすぎたのも良くなかった。淡々としていておとなしすぎる。 何か起きるのかと待っていても何も起こらない。 こんなに少ない情報で、カルト教団に所属していた、所属しようとしている、所属している者の心情など、わかるはずもない。普遍的な価値観を共有していないキャラクターに共感などできるわけない。
スタッフ・キャスト
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受賞歴
LA批評家協会賞第37回