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Virginia/ヴァージニア (2011)

TWIXT

監督
フランシス・フォード・コッポラ
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2.58 / 評価:170件

ホラーではなくブラック・コメディー

  • morecambeandwise さん
  • 2019年3月24日 18時40分
  • 閲覧数 1225
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

予告編がいかにも怖そうで、ストレートなホラーかと思わせるのですが、これはどっちかというとブラック・コメディーかな、と思えるジャンルのものでした。

原題はTwixt。原稿(テクスト)の「ひねり」を意識してるんですかね。編集者にさんざんBulletproof(テッパンのオチ)を要求されているので、常にそれを追い求めている作家のさまよいぶりを全面に出しているのかもしれません。そうだとすると、見る側にも何を期待するべきか、ウソはついていないわけで、日本の売り方は見る側を騙してはいないか、という気にもなります。

ヴァル・キルマーを久しぶりに見て、売れない作家役を見ていると、なんだか彼のキャリアと微妙にオーバーラップしてないかな、と思ったりするのですが、決して彼も仕事が途切れているわけではなくて、コンスタントに出演作があるので、「ウィロー」あたりのはつらつとしたイメージを追いすぎているのかもしれませんね。

売れない作家が、サイン旅行でたまたま通りすがりの町で聞きつけた殺人事件を、保安官から一緒に捜査して本にしよう、と持ちかけられて、なんとなくその気になるというところから。どうも娘を亡くしている、という見え見えの伏線もあるようです。

夜に出歩くと現実と幻想の間に落ち込み、森で正体不明の少女に出会います。彼女といっしょにいたけれど殺されてしまった12人のこどもたち。その運命と、保安官事務所に保管されている少女の殺人犯は?

夢の中にはホテルに泊まったことがあるというエドガー・アラン・ポーも登場。「大鴉Raven」に引っかけて、いろいろとミステリー談義など。

そうこうするうちに、こっくり様みたいな降霊盤で犯人を占ったり、いろいろしているうちに保安官の様子がおかしくなってくる。作家は作家で作品の印税の前借りなどをして生活費の算段に四苦八苦。

そうこうしているうちに、時計台に登ったり落ちたり、湖の向こう側の不良グループと接触したり、保安官に襲われたりいろいろして、娘を亡くした事故と自分の責任を告解するシーンがあったり。

で、最後にはヴァージニアの胸の杭を抜いて襲われたところで、それを本にしてベストセラー間違いなし、と編集者に太鼓判を押されて終わり。

話としてのローラーコースターはオチの予想がつきすぎていまいち、という感じですが、これは空気感と雰囲気を楽しむものなのかな、と割り切ればけっこう楽しいです。ちょっと「ツイン・ピークス2017」のある面を切り出したようでもあり、異世界へのトリップ感は、音のサラウンド効果も含めて同じコッポラのかつての豪華版「ドラキュラ」よりも効果的かも。

作家の妻役、実はヴァル・キルマーと「ウィロー」で共演して、後に結婚して、後に離婚したジョアンヌ・ウォーリーなので、ちょっとにやりとしてしまいます。保安官役のブルース・ダーンはあのローラ・ダーンのお父さん。ポー役のベン・チャップリンは、名字は母方の旧姓のようですが、喜劇王とは関係ないようです。

余談ですが、どうもヴァル・キルマーとビル・パクストンを混同して覚えてしまっていて、ヴァル・キルマーが「スリップストリーム 風の惑星」でキティ・オルドリッジと共演したあとに結婚した、と変な覚え方をしていましたが、そんな事実はありません。

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