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ゴッド・ブレス・アメリカ (2011)

GOD BLESS AMERICA

監督
ボブキャット・ゴールドスウェイト
  • みたいムービー 54
  • みたログ 183

3.48 / 評価:95件

解説

生きることに疲弊し投げやりになった中年男と女子高生が、世にはびこるどうしようもない人間を抹殺していくロードムービー。社会に巣食う許せない連中を退治する主人公たちの姿をブラックユーモアとバイオレンス描写満載で描き、過激な内容から賛否両論を巻き起こした。監督は、コメディアン出身のボブキャット・ゴールドスウェイト。中年男と女子高生のブチ切れコンビを、ビル・マーレイの実弟でテレビドラマ「ふたりは最高! ダーマ&グレッグ」シリーズのジョエル・マーレイと、新進女優タラ・リン・バーが演じる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

離婚やリストラに加え不治の病に悩み、心身共に限界を迎えつつあった中年男フランク(ジョエル・マーレイ)は、自殺しようとした寸前、テレビのリアリティー番組に出ていたわがまま小娘の発言や態度に大激怒。翌日番組の撮影現場に向かい彼女を射殺したところ、その様子を目撃した女子高生ロキシー(タラ・リン・バー)は、彼の行為をほめちぎる。やがて意気投合した二人は、アメリカ各地にはびこる無礼者を退治すべく旅に出る。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)Darko Entertainment, LLC 2011
(C)Darko Entertainment, LLC 2011

「ゴッド・ブレス・アメリカ」この映画のブラック・ジョークな殺戮はアメリカではいつでもリアルに転化しうる

 ショッキング・ロックの帝王というか、聴かせる、見せる劇場型ロックの創始者=アリス・クーパー人気がここにきて再々燃。わが国でも紙ジャケで、パンティ付デビュー作まで完全復刻でリリースされたばかりである。映画もティム・バートン監督作「ダーク・シャドウ」に<アリス・クーパー>本人として出演、クロエ・モレッツとステージに!

 リアリティ番組の人気娘、ヒステリックなセレブ嬢<クロエ>をヒット(暗殺)というところから、リストラされ脳疾患が見つかり自殺まで思い詰めたどん底中年男フランク(ビル・マーレイの弟、ジョエルが好演)の世の不作法者退治の殺戮人生が始まるが、<クロエ>という名前の選択は「キック・アス」に喧嘩を売ったとしか思えない(笑)。この<クロエ>射殺を目撃した女子高校生ロキシー(ダラ・ライン・バー)がフランクに共感し同行する。ロキシーがモーテルでフランク相手に語りに語るのがアリス・クーパー賛歌なのである。アリスがいなかったらトレント・レズナーもマリリン・マンソンも存在しえなかった云々、熱い、熱い。クーパーの歌「ハロー・フレイ」(アルバム「ビリオン・ダラー・ベイビーズ」収録)に乗って、二人がケネディ大統領夫妻に扮し、暗殺時の模擬パレードをおこなう夢場面はアメリカの悪夢の記憶そのもの。フランクは世の中のくだらなさをまさにTVメディアに見いだすわけでクライマックスの殺戮シーンはまさに公開録画のスタジオで起こる。この映画のブラック・ジョークな殺戮はアメリカではいつでもリアルに転化しうる。なぜなら……そこに銃があるからだ。(滝本誠)

映画.com(外部リンク)

2012年8月3日 更新

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