2012年9月1日公開

カルロス

CARLOS

3322012年9月1日公開
カルロス
3.7

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(6件)


  • man********

    5.0

    クールに希有のテロリストを描ききった

    思わぬ収穫とも言える面白い映画でした。 正直オリヴェイラ・アサイヤスという監督は微妙な印象しかなく。。。 「イルマ・ベップ」も「デーモンラバー」もつまらなかったし、 評論家であって映画監督としてはイマイチでは、などと思い、5時間40分の 大作を観るのを躊躇しましたが、今作は文句無しの傑作です。 時代背景や中東情勢、東側諸国の関係などを知らないとややきついかもしれませんが 70年代の混沌とした世界情勢に少しでも興味があれば充分楽しめるかと思います。 「ミュンヘン」や日本の連合赤軍の時代です。 この作品の良いところは、テロの矛盾とか西側諸国の第三世界への帝国主義的圧政とか 説教じみた解釈を一切していない潔さです。何の主張もありません(笑)。 ただカルロスの数々のテロ行為を淡々とドキュメンタリータッチで並べていくだけです。 カルロスの余計な人間ドラマ的な要素も排除したのも潔いです。 カルロスがテロに手を染める1973年から始まっており、彼がどのような背景で テロに目覚めたのか、等一切省かれています。 ハードボイルドですね。 余計な解釈をしないことで様々な問題を提起させますし、 淡々としながらもOPECの襲撃事件等はやたらとリアルで迫力十分です。 リアルな70年代の再現もかっこいいです。 カルロスを演じたエドガー・ラミレスが素晴らしいです。 ゲバラ的な佇まいから女と酒に溺れたデブ男まで見事に演じ分けています。 革命と女と煙草を愛した希有のテロリストは 9.11以降の世界や、最近のエジプト、リビア情勢やシリア内戦をどのように見つめているのでしょうか?

  • qua********

    5.0

    疲労感は残るがそれ以上に得るモノがある

    先日劇場で鑑賞してきました。 3部作=5時間30分~鑑賞料3000円+パンフ(ブックレット)800円と、合計3800円を払うだけの十二分に価値のある作品でした。 3部作なんて、未体験ゾーンでしたが、こういう作品こそ劇場の大画面で鑑賞すべき作品でしょう。 当然、人それぞれ好みがあるので価値観が変わってきますが。 正直、カット割りが目立ち所々でウザイと思ったが、1973年~1994年までのストーリーを描いてるので致し方無いだろう。 しかし、実際の映像を織り交ぜた緻密なストーリー展開と巧みなカメラワークは観る者を圧倒しますね。 作りが非常に巧いなって思った。 娯楽性は皆無で、派手さも無いのだが、リアリティさを強調した結果ではないだろうか。 さすが、フランス人監督が描いた作品なだけある。 とても奥深いと思います。 一回の鑑賞だけでは、とてもじゃないが全てを理解するのは無理ですが。 解けないであろう、謎も多過ぎですね。 それでも間違いなく、「ゼロ・ダーク・サーティ」よりも現実味のある奥深さではないだろうか? ハリウッドでは真似が出来ない、それだけ質の高い作品だと思います。 カルロスが逮捕されても、後を引き継ぐテロリズム、戦争が現在進行形で行われていると思うと恐ろしく感じる。 ウサマ・ヴィン・ラディンが死亡した現時点でも何も変わり映えしないんでしょうねぇ。 近年のリビア革命も繋がってる訳で…。 フセイン政権の前後を捉えてる作品とも云えると思いますが…800円で買ったブックレットはとても参考になる。 重要人物のワディ・ハダド、ハッサン・アル=トゥラビなどカルロスの全体像を解り易く説明してくれてます。 それでも、上記でも述べたように全てを理解するのは難しいです。 ブルーレイが発売されたら買いますが、久し振りに何回でも観たくなる「傑作」だと思います。 ☆は満点かな(笑)

  • mov********

    2.0

    ネタバレ「睾丸が痛え!!」。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • tt1********

    4.0

    長時間映画の醍醐味

    内容の善し悪しはさておき、一部から三部まで一気に観るとそれなりに何か残るものである。 先に観た6時間超の「ジョルダーニ家~」とは趣が全く異なる。 個人の好みなのでどちらの長時間作品が合うか合わないか、それだけのこと。 「ジャック・メスリーヌ」を思い出すな。 若い精悍な頃から中年までを演じるのは並大抵ではないでしょう。 その最たるが体型・・・ テロリストを扱っているので70年代の世界情勢や政治が多少なりとも頭に入ってなければ面白さ激減。 つくづく政治家高官とテロリストは紙一重なんじゃないかと思ってしまう。 利用価値があれば重宝がられ保護も受けられる。 映画で扱われている国々は、現在はさておき、アメリカの傀儡だったはず。 観ていて決して気分の良い内容ではない。 同じ長時間作品でも違いはここだと思います。 カルロスのような作品も決して悪くはないけれど、歴史的知識が増えます、見終わった時の後味も大切にしたい。 体力勝負で一気に観た方が愉しめます!

  • blo********

    4.0

    真の法治国家とは???

    一~三部作 三千円通し券で一挙観て来ました。 主人公は73年から世界を騒がせた実在のテロリスト、世界中で解っているだけで 183人を殺傷させ世界を暗躍した極左テログループリーダー。 94年に潜伏先で逮捕。現在仏にて服役中である。 5時間半という長時間をかけこの映画が語るのは、カルロスを通して見えてくる 世界の姿でもある。 当時の世界情勢は、その様な世界にならざるを得なかったものも浮かび上がる。 世界中に張り巡らされた情報の網目を飛び交う。  欧州からアフリカ、中東、東欧、を何度も行き来して、 そのたびに風貌が変貌してゆく。 小さな変化が大きな変化を呼び、現実にあった出来事であるにもかかわらず、 それは現在の出来事の様でもありこれから起こる出来事の様にも見えてくる。  その飛行は、超えられない時間の壁をも超えて、過去や未来へと行き来しているのだろうと監督は云っているのかも知れない。 70年代から80年代にかけての物語は、そのまま現在へジャンパーする。 長時間この映画を観る私たちの人生へと変容する。 観終わった後は、任侠映画(高倉健作品)館を出てくる 観客の様な気持ちになるのかも?・・・今年イチ押しの作品  ★4強

  • gif********

    4.0

    ネタバレ欲望が大義と己の狭間で揺れる!

    このレビューにはネタバレが含まれています。
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