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カルロス (2010)

CARLOS

監督
オリヴィエ・アサイヤス
  • みたいムービー 47
  • みたログ 45

3.93 / 評価:15件

「睾丸が痛え!!」。

  • mov***** さん
  • 2013年6月15日 20時57分
  • 閲覧数 1208
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

こういったイデオロギッシュな映画は大の苦手なのだが『芸術家肌のフランス映画でハードボイルドな超長時間映画』という事で興味が湧き鑑賞。

やっぱ良い意味でフランス映画でしたねw

ヨーロッパ、中東、アフリカと流れるんだけど、ここら辺のテロリズムの系譜は私の勉強不足でわからない部分が多い。

ただ映画のBGMに絶え間なく使われるUKのインディーズバンドの音楽群がテロリストたちの“唯我独尊性”を際立たせ、ハッキリ登場人物を理解できなくともその内なる精神を垣間みる事が出来たように思う。

さらに5時間30分の超長尺(休憩時間も含まれるが)であるにも関わらず、しかも私のようにテロリズムの系譜に無知な私でも飽きずに観られたのは先ほどのBGMの効果だけでなく、本来的なフランス映画独特(ずいぶん前あたりからアメリカかぶれのフランス映画も多くなったように思う、リュック・ベッソンのように。この辺りから観なくなった)の『リズム』があったからだと思う。

『限りなく背景、キャラクターの説明を削ぎ落し、テンポ感だけを重視したようなソリッドな演出』

そして

『主人公のヒーローイズムを徹底的に排除した脚本』

が本来持っていたフランス映画の醍醐味を存分に味会わせる映画へと昇華させた由来だろう。

主人公は冒頭部分だけドンパチはやるが後は

政治屋との交渉

祭りでの乱痴気、そして他の女と寝

帰るべき女との語らい、痴話喧嘩

部分がほとんどで、アメリカ映画だったら組織の中で意味もなく喚き散らし、ホトホト見飽きたリーダー像を喚起するのだがこの映画ではそんな稚拙な演出はしない。

『ブクブク太ってゆくヒーロー』をここでは提示している。

「睾丸が痛え!!」

最後のエピローグも政府に外敵から守るために擁護され病院に連れて行かれるのだが、頭同士の取引のおかげでフランスに逆走される件もフランス映画らしく静かで大仰な演出ではなく好感が持てた。

最後に否定的な意見も

映画上、カルロスあるいは所属する組織の対立軸が冒頭と終盤しか描かれないので(要はカルロス自身あるいはそのチーム内の視点でしか描かれないので)物語が中盤中だるみし、冗長で緊張感がない時間もあった。そこも併走させればもっと良かっただろうなぁ~と思ったし、あれだけ冒頭刑事を殺しておきながら政治屋と同等に渡り合って交渉してる絵はいくら私がテロリストたちの歴史に無知だからといってもどうも釈然としない箇所ではあった、その点を追記しておく。

詳細評価

物語
配役
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映像
音楽

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