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カルロス (2010)

CARLOS

監督
オリヴィエ・アサイヤス
  • みたいムービー 47
  • みたログ 46

3.93 / 評価:15件

クールに希有のテロリストを描ききった

  • man***** さん
  • 2013年10月14日 0時17分
  • 閲覧数 858
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

思わぬ収穫とも言える面白い映画でした。
正直オリヴェイラ・アサイヤスという監督は微妙な印象しかなく。。。
「イルマ・ベップ」も「デーモンラバー」もつまらなかったし、
評論家であって映画監督としてはイマイチでは、などと思い、5時間40分の
大作を観るのを躊躇しましたが、今作は文句無しの傑作です。

時代背景や中東情勢、東側諸国の関係などを知らないとややきついかもしれませんが
70年代の混沌とした世界情勢に少しでも興味があれば充分楽しめるかと思います。
「ミュンヘン」や日本の連合赤軍の時代です。

この作品の良いところは、テロの矛盾とか西側諸国の第三世界への帝国主義的圧政とか
説教じみた解釈を一切していない潔さです。何の主張もありません(笑)。
ただカルロスの数々のテロ行為を淡々とドキュメンタリータッチで並べていくだけです。
カルロスの余計な人間ドラマ的な要素も排除したのも潔いです。
カルロスがテロに手を染める1973年から始まっており、彼がどのような背景で
テロに目覚めたのか、等一切省かれています。
ハードボイルドですね。

余計な解釈をしないことで様々な問題を提起させますし、
淡々としながらもOPECの襲撃事件等はやたらとリアルで迫力十分です。
リアルな70年代の再現もかっこいいです。

カルロスを演じたエドガー・ラミレスが素晴らしいです。
ゲバラ的な佇まいから女と酒に溺れたデブ男まで見事に演じ分けています。

革命と女と煙草を愛した希有のテロリストは
9.11以降の世界や、最近のエジプト、リビア情勢やシリア内戦をどのように見つめているのでしょうか?

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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