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コッホ先生と僕らの革命
2012年9月15日公開

コッホ先生と僕らの革命

DER GANZ GROsE TRAUM/LESSONS OF A DREAM

1142012年9月15日公開

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5.0

なんと『ジェントルマン!!(諸君)』!!

  …あらすじは、解説のとおり。  ドイツ・サッカーの生みの親として敬愛されているコンラート・コッホの実話。 1874年、英国留学を終えて帰国したコッホは、ある町の学校の英語教師として赴任する。  その学校は、校長だけは革新的なことには前向きだったが、他の教師や、特に後援会会長は英国人のことを野蛮人と謗るほどに封建的だった。  生徒たちは、ひたすらドイツ帝国に尽くすためだけの「服従」と「規律」のみを強いられていた。  上流階級と労働者階級の貧富の差も歴然としていて、当然ながら生徒間にイジメも横行していた。  コッホ先生が英国から持ち帰ったものは「英語」という語学だけでなく、サッカーという『フェアープレイ』が尊ばれるスポーツをこよなく愛してもいた。  話しが長くなってきたのでこの辺で止めるが、後援会会長の度重なる謀略にもめげず、コッホ先生が「英語」「サッカー」を通じて生徒たちと心を通わせ合い、また、生徒間にも信頼関係が築かれてゆくという、ベタながらなかなか爽やかな作品だった。  コッホ先生が、生徒たちに語りかける時に言う言葉が素敵だった。  なんと『ジェントルマン!!(諸君)』!!  また、生徒の中の太っちょの少年が、結末に向けて妙に凛々しくなったのも印象深かった。  そうそう、劇中とエンディングで『蛍の光』が唄われるが、日本の曲調・歌詞と比べて随分と高揚した雰囲気だったので驚いた。  コッホ先生を演じたダニエル・ブリュール、『EVA〈エヴァ〉』といい、実に良い役者になった。  『グッバイ、レーニン!』をまた観たくなった。

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