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4.0点
…あらすじは解説のとおりと書いてもなかなか理解し難い内容だが、キアロスタミ監督が日本人キャストで日本で撮影した作品。 出だしは、バーらしき店で、若い女性(高梨臨)が携帯電話で何やら揉め事の話しをしている(この高梨臨という女優さんは初めて接するがなかなかの雰囲気を持っている)。 後で、この揉め事の相手が高梨の恋人気取りの加瀬亮だということが解る。 そして、高梨の前の椅子にオヤジ(でんでん)が座り、オヤジの話す内容から察するに、高梨はどうやらデリヘル嬢らしきことが解る。 高梨はでんでんから言われた住所へタクシーに乗って出向くと、そこには元大学教授(奥野匡)が住んでいた。 亡くなった奥さんに似ているから呼ばれたようだが、食事と会話を楽しみたい奥野をほったらかしにして高梨は眠い眠いと言って寝てしまう。 そして、何事もなく朝を迎えて、奥野は車を運転して高梨を大学へ送ってやる。 するとそこに加瀬亮が待ち伏せをしていて、加瀬は奥野を高梨の祖父だと勝手に思い込んでしまう。 こんなに長く書くほどのこともない冗長たるストーリー展開だったが、結末はバッサリ! 事情を知った加瀬が奥野の自宅を訪れるのだが、画面には映らない加瀬が奥野を罵り倒す怒号と行動は震撼するほどに怖い! 奥野の自宅に何かの物が投げ込まれて、窓ガラスがガシャン!!!と砕け散って、唐突のジ・エンド! そんじょそこらのホラー映画よりも身が竦んでしまうほど怖かった。
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