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華麗なるギャツビー (2012)

THE GREAT GATSBY

監督
バズ・ラーマン
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3.56 / 評価:1,476件

解説

数々の名作を世に送り出した作家F・スコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」を実写化したドラマ。快楽的な生活を送る謎の富豪ギャツビーの意外な正体を、ある女性との恋を絡めながら映す。レオナルド・ディカプリオが、人並み外れた容姿と富を兼ね備えたギャツビーをクールに演じる。『マイ・ブラザー』のトビー・マグワイアやキャリー・マリガンらが共演。『ムーラン・ルージュ』などのバズ・ラーマン監督ならではの絢爛(けんらん)を極めたビジュアルも見ものだ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ニック(トビー・マグワイア)が暮らす家の隣に建つ、ぜいを凝らした宮殿のような豪邸。ニックは、そこで毎晩のように盛大なパーティーを開く若き大富豪ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)と言葉を交わす仲になる。どこからやって来たのか、いかにしてばく大な富を得たのか、なぜパーティーを開催し続けるのか、日を追うごとに彼への疑問を大きく膨らませていくニック。やがて、名家の出身ながらも身寄りがないこと、戦争でさまざまな勲章を受けたことなどを明かされるが、ニックはこの話に疑念を持つ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2012 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved
(C)2012 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved

「華麗なるギャツビー」<狂騒の20年代>を過剰に再現したド派手文芸ドラマ

 第1次大戦後の狂騒の1920年代を舞台に、アメリカンドリームを体現した謎めいた男ジェイ・ギャツビーの半生を描いたF・スコット・フィッツジェラルドの名作小説「グレート・ギャツビー」5度目の映画化だ。ストーリーに関して言えば、1970年代にロバート・レッドフォード主演、フランシス・フォード・コッポラ脚本で製作された作品よりも、より原作に忠実なつくりになっている。

 本作の派手な意匠は「ムーラン・ルージュ」で知られるバズ・ラーマン監督の真骨頂ともいえ、フェリーニ風の過剰な祝祭性ともいうべきパーティシーンが現出される。当時大流行したチャールストンをリズミカルに踊るフラッパーヘアーの踊り子に、ヒザ丈のシャネルのドレスを着てピンヒールを履いて踊る美しい女性たち。舞う紙吹雪、ジョージ・ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」、シャンパンの泡、そして打ち上げられる花火。原作では、<狂騒の20年代>を象徴するような、その煌びやかなパーティと祭りの後の静けさの対比が、ギャツビーと彼にとっての運命の女性デイジー(キャリー・マリガン)との悲恋を暗示させる。だが本作では、派手好きなラーマン演出により、狂騒のほうにどうしても目が行ってしまう。その狂騒は、目だけでなく耳にも煩わしく、ジェイ・Zによるラップ音楽はジャズ的な原作の世界から遠くに離れ過ぎてしまった。

 それでも、トビー・マグワイアによるニックの落ち着いた語り口には好感が持てるし、彼が見つめるレオナルド・ディカプリオのギャツビーも自身のパブリックイメージを巧く利用して演じていて、なかなかのはまり役と言えるだろう。華美に過ぎる意匠に目をつむれば、及第点の出来といえるのではなかろうか。(佐藤睦雄)

映画.com(外部リンク)

2013年6月13日 更新

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