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危険なメソッド
2012年10月27日公開

危険なメソッド

A DANGEROUS METHOD

PG12992012年10月27日公開

her********

3.0

ネタバレ歴史物ラブストーリー…?

まず、最寄りのツタヤはこれを置くコーナーを間違えている(ツタヤあるある)。 サスペンスの棚に置いてあったので、内容を事前に調べなかった私は「どこでサスペンス的な展開になるんだろう」とドキドキしながら見ていたのに。 これただのラブストーリーじゃん! もしくは、ちゃんと伝記の棚に置いてください。 マイケル・ファスベンダー目当てで見ました。今作のファス様も最高。髭+メガネのせいですごく年とって見える。基本は知的で禁欲的で気品ある佇まいでいるんだけど、ザビーナと関係を持つ場面はセクシーすぎ。今回もがっつりラブシーンごちそうさまです。そしてやっぱり声が素敵。 ・あらすじ 精神科医:ユングは、自ら提唱した治療法(対話療法、カウンセリング)を施した患者:ザビーナと「医者と患者」の一線を越えた関係をもってしまう。これによって、ユングと精神分析学の先駆者:フロイトとの師弟のような関係は破綻を来す。 ・良かった点 画面作りはとても美しかった。1900年代初頭の雰囲気が感じられる建物・衣服・小道具が素晴らしい。ロケ地も、どの箇所の景観も美しい。女性たちの衣装が、みな白いレースのドレスでそれが可愛くてすっごく心惹かれた。 原作が戯曲だということもあってか、登場人物たちの会話のやりとりで作品が成り立っている「会話劇」。ユングとフロイト、ユングとザビーナ、ユングとエマ、ユングとオットー、ザビーナとフロイト、ザビーナとエマ、それぞれの対話には見ごたえがあった。役者さん方の出来は文句なし! ・悪かった点 物語が淡々と進み過ぎて、盛り上がりに欠けたまま終わったと感じた。展開に起伏がなすぎて常に残り時間を確認しながらの視聴になってしまった。作品時間は約90分だけど十分に長く感じられる。 会話劇の場面に緊張感はあったけどさして盛り上がりがないから作品に入り込めない。表面だけを流し見て終わってしまうような感じで、個人的には深くは楽しめなかった。ユングとフロイトの確執もそんなに深刻なものに思えなかったし、ユングとザビーナの関係の描き方ももう少しドラマチックでもよかったのでは。 「○年後」って字幕を使ってポンポン時間が飛ぶのもすごく気になった。伝記にしたってもっと表現の仕方があるだろうに。 いいとも悪いともいえない、フツーの作品。 印象としてはジョン・マルコヴィッチの『クリムト』を見たときに近いものを感じた。画面が綺麗で、登場人物の葛藤とか同業者たちとの確執とかが描かれていて、エロティック。エロはこちらの方が控えめだったけど、いっそもう少しエグくした方がインパクトがあってよかったんじゃないかな~と思いました。

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