あらすじ・解説
南北戦争終結から間もない1865年のワシントンで、アメリカ合衆国大統領リンカーンが暗殺される。すぐさま犯行グループは拘束され、その一人として下宿屋を営む南部出身のメアリー・サラット(ロビン・ライト)も捕らえられる。罪状は犯行グループへのアジト提供であったが、彼女は一貫して無実を主張。メアリーの担当弁護士を引き受けることになったフレデリック(ジェームズ・マカヴォイ)は、北軍の英雄であったこともあって彼女と向き合うことに抵抗を覚えるが、実際に無実で何かの事情から自身を捧げようとしているのではと考える。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(77件)
- mnk********
3.0点
私は監督レッドフォードの大ファンなのでヒイキしたいのだが、やはり何回観てもつまらない。 それはレッドフォード自身が面白おかしく見せたいのではなく、真面目に考えて欲しくて観客へ投げかけているからなのであろう。 彼の監督作品は決してハデではないが、人を守ろうとする姿勢を捨てない。 本作でもそれは分からなくもないのだが、自然な情感としては伝わらない。 本作は映画としてのエンタメはない。 しかし史実を完璧に再現している訳でもない。 もちろんドキュメンタリーでもない。 ただ、映画である以上、せめて裁判劇くらいは見応えが欲しかった。 幾つかあるテーマが作品として1つになっていないのでモヤモヤした感情だけが残る。 レッドフォードが監督するからこその作品であって欲しかったが、残念。
- ひゅう助
4.0点
今のアメリカ大統領は、学校で銃撃事件が起こっても銃規制をしようとしない。それはおそらく銃社会アメリカを根底から覆す行いだから尻込みしてるのだろうし、重要な財源だからだ。 人々は嘆いている。銃さえなければ。しかしその声を聞こうとはしない。あの男は。 声をかくす人。それはおそらくあの男のことだろう。 ストーリーはリンカーン暗殺における、犯人たちの一人とされたアメリカ史上初めて死刑にされた女性と、彼女を救おうとする弁護士、そして国民の全てである。 救おうとしなかったのは大統領だけだ。 大きな権力を得て肥えた豚になるな。人になれ。人の声を聞け。 ☆4つ。
- とみいじょん
5.0点
法を重んじた弁護士リンカーン(大統領)の死を巡る裁判。もしリンカーンが幽霊となって、この裁判を観たらどう思うのだろう、どうふるまうのだろうと思いました。 少年法を巡る世論の動きとかをイメージしながら観ていると、単なる史実とは思えません。『12人の優しい日本人』を観たばっかりなので、裁判員になった自分を想い重ねると、難しい映画ですね。 安保関連の法もしかり。 『声をかくす人』という邦題は、ちょっと疑問。だって、弁護士は息子こそ真犯人と暴いちゃっているし。尤も息子が自首してきたって、この流れなら母子とも共犯者として扱われないかな、と思いました。結局、国民感情を満足させる生贄がほしかっただけだからね。 って、他の方のレビューを読んでいたら、少数派の意見を押し潰して「かくす人」を指しているのかと納得しました。他のレビュアーさん、ありがとうございました。 我が内なる良心の声、隠したくないですね。隠さないで良い世の中にしたいですね。
- ふらんこ
5.0点
犯罪を犯した息子のせいでお母さんが巻き添えで捕まっちまうっつー話しなんですが 息子なんなんだろね! 腹ワタ煮えくりかえるわ 犯罪を行う前は覚悟があるだのなんだの偉そうな事言ってたわりには、母親の裁判中まっ最後まで逃亡して出てこない そんな息子を最後までかばい続ける母親が不憫でならない
- kps********
1.0点
去年の大河ドラマは結構見てたんだけどな。 今年は吉田松陰の妹という事で、誰やねん、何した人やねん?という突っ込みと共に2話で脱落した次第ですが、それと同じくらいどうでも良すぎな人物で爆死しました。 お話も退屈な裁判が2時間続くだけという映画ですが、専制に対する正義でもしっかり描かれるのかと思っていたら、そもそも本当にメアリーは無実かも分からないという筋立て。 しかもそんな事件を、最初は嫌々付き合っていた主人公が、何時からやる気になったのかもよく分からないという適当さ。 正義に対する「決意」も丸で見えない感じないという曖昧模糊とした作品で、どこに感情移入したらいいのか全然分からず仕舞いでありました。 軍法会議で勝手に捌くな。(そんな時代があった) 権利は重要だ。 を説きたい映画みたいですが、熱の無さに少々呆れちゃいましたね。 ジェームズ・マカヴォイ3連敗かなあ。 別に嫌いじゃないけど、相性悪いな。 ★1つにしときます。 惨敗。
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