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推理作家ポー 最期の5日間
2012年10月12日公開

推理作家ポー 最期の5日間

THE RAVEN

R15+1102012年10月12日公開

hor********

3.0

ネタバレ2.89

犯人の描き方が絶妙に不気味。特にヒロインが床下に閉じ込められたときの描写。少し空いた隙間から男の口元が映され唇を舐める。 ゾッと鳥肌が立つような気味の悪さがあった。そのあとパニック状態のヒロインを頭から足元にかけて(まるで犯人の視線の如く)舐めるように映していく。するとそこが如何に閉塞された環境なのかもわかるし緊迫感も増す。 犯人は出版社の若手社員。中盤ちょろっとだけ登場するがこれは気づけないわ。動機も異常なポーのファンで新しい作品を書かせたかったから、という気の狂ったようなものなので推理して犯人を言い当てるのは無理があるな。でも犯人役の役者も悪そうな良い表情をしていた。 ポーは意外に荒れた気性だったんだと知って驚いた。推理小説家ってもっと物静かなイメージだったけど、確かに当時の世の中では人を殺す物語を書いているなんて不気味がられたんだろう。実際の彼も死後に評価されていったみたいだし。売れないことへのフラストレーションから酒に溺れ乱暴な態度をとる。けど愛した女のためには命を捨ててでも戦う。もうアクションヒーローだな。ラストは史実通りポーは死んでしまう。やっとの思いで恋人を救い出せたのに‥どんなに遣る瀬なかっただろう。 途中の振り子の仕掛けは恐ろしかった。Wikiにはこのシーンについて閲覧注意の触れ書きがあるほど。ミステリー映画としてもそれなりに楽しめたと思う。 次はアレハンドロゴンザレスイニャリトゥ監督「レヴェナント」をレビューします。

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