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ザ・レイド (2011)

THE RAID

監督
ギャレス・エヴァンス
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3.92 / 評価:480件

解説

インドネシアの麻薬王が支配する30階建ての高層ビルを舞台に、SWATとギャングたちが銃撃戦や肉弾戦などし烈な死闘を繰り広げる驚がくのノンストップ・アクション。ギャングの巣窟に強制捜査に入った20人のSWAT隊員が、住人たちの激しい反撃に抵抗しながら戦うさまを描く。監督と主演は、『ザ・タイガーキッド ~旅立ちの鉄拳~』のギャレス・エヴァンスと、東南アジアの格闘術「シラット」の使い手で同作にも出演したイコ・ウウェイス。始まりから終わりまで、止まることのない過激なアクション・シーンに度肝を抜かれる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

ジャカルタの麻薬王が支配する30階建ての高層ビル。ギャングに殺し屋、ドラッグの売人たちのアジトとなっているそのビルに、20人の精鋭からなるSWATチームが強制捜査に入る。しかし作戦の情報が漏えいしており、激しい銃撃戦が勃発。そんな中隊員たちは、己の肉体やさまざまな武器を駆使しながら、次から次へと襲撃してくるギャングたちと死闘を繰り広げ、麻薬王を捕獲すべく進んでいく。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)MMXI PT.MERANTAU FILMS
(C)MMXI PT.MERANTAU FILMS

「ザ・レイド」抽象的で不条理という状況の中でシラットの激闘が炸裂する

 インドネシアから、こんなに過激なアクション映画が出てきたとは、嬉しい驚きである。全篇に銃弾がとびかい、ナイフが血を吸い、そして<プンチャック・シラット>を基礎とした肉弾戦が、激しい痛みを見る者の肉と骨に想像させる。ぼくは初めて知ったが、インドネシアを中心にしたマレー文化圏伝統の格闘技だそうで、全身をくまなく使って打つ、蹴る、関節をきめる、攻撃的かつ実践的な武術であるようだ。

 主人公の若い警察官が、暁方、臨月近い妻をベッドに残して出る。次のシーンは、もう目的地へ向かうSWATチームの車の中。20人ほどのチームは悪人どもが巣くうビルを襲撃(レイド)しに行くのだ。

 このビルには犯罪者以外の一般人も居住している。ミニ九龍城といったイメージ。突入し、まずは銃撃戦。敵のボスは上のほうの階で監視モニターを見て指揮、となりのビルからも狙撃させるし、外で待つ警察車輌も運転手ごと始末させる。SWATチームの人数は、この段階ですでに激減。そして、これは出動を命令した警部補の独断による襲撃作戦なので、応援部隊の要請はできないということがわかる。

 迷路のような魔窟の中で残った数人の隊員たちは、いかにサバイバルしていくか。非常に抽象的で不条理、「死亡遊戯」的というよりカフカ的という状況でシラットの激闘が炸裂する。

 監督のギャレス・エバンスはウェールズ出身というからイギリス人か。2007年にシラットのドキュメンタリーを撮ったのが縁で、そこで知ったイコ・ウワイスを主演に、最初の長編劇映画「ザ・タイガーキッド 旅立ちの鉄拳」(09)を監督し、今度が同じコンビでの第2作。昨年日本でDVDリリースされていた前作も今回初めて見てみたら、面白かった。

 ちなみに、シラットのドキュメンタリーを製作したのは日本でも「枕の上の葉」等で知られるインドネシアの大女優クリスティン・ハキムで、「ザ・タイガーキッド 旅立ちの鉄拳」にはイコ・ウワイスの母親役で出演している。(宇田川幸洋)

映画.com(外部リンク)

2012年10月18日 更新

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