すべておいてチープな映画
- jet***** さん
- 2018年1月15日 20時47分
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アナ・ウィンターを意識した編集長が出てくるあたり、「プラダを着た悪魔」と「ファッションが教えてくれること」のハイブリッドな仕上がりを目指したけど失敗したのかな?といった感じです。海外のドキュメンタリー映画風に作ってますが設定も演出もキャストも演技もすべてリアリティがなくツッコミどころ満載でした。実際は雑誌の撮影現場も編集部もスタッフもあんなキレイで優雅じゃないです。
まあでもその辺の設定は映画だからある程度キレイにしなきゃいけないのかも知れません。ですが、何より大事な演技が全員本当にチープで。本田翼さんの学芸会風演技、加賀美セイラさんのトップモデルらしからぬオーラのなさは本当に致命的です。
ストーリーも微妙で、女の子達の群像劇にしたかったのかワーキングストーリーにしたかったのか曖昧です。お仕事ストーリーにしては主人公が仕事に開眼して自立するきっかけが唐突すぎて共感できないし、群像劇にしては一つ一つのエピソードが浅すぎるし。ドキュメンタリー風のインタビュー映像を所々に入れてますが、ドキュメンタリー風にしたかったのならあんなドラマ仕立てのストーリーは必要なかった気がするし。
さらにファッション業界が舞台にも関わらずファッションにまったくフューチャーしておらず、その世界の魅力がどうにも伝わってきません。
とにかくすべてにおいて中途半端なので、見終わった後はいったい何を見せられたのかよくわからないといった印象です。なんのために作った映画なんだろう?本田翼さんのイメージビデオだったのかな。
それから男性のヘアメイク=おねぇさんという安易な設定も気になりましたが、その俳優さんのゲイキャラの演技の板についてなさと言ったら。「ヘルタースケルター」の新井浩文さん並みか、それより辛かったかも。
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