正直に言うと青くさい人だね。
- じゃむとまるこ さん
- 2012年11月24日 23時54分
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レビュタイは近日公開の新作『恋のロンドン狂騒曲』主演ジョシュ・ブローリンのアレン評、本作でのインタビューに答えてなのでもちろん悪い意味ではありません。
当たっているのが可笑しい。
大人のシニカル、軽妙、余裕、そこにまだまだ青年であるという「青くさい」という表現が似合う稀有な魅力の持ち主であるウディ・アレン、本作はアレン公認の”ウディ・アレンのすべてを語りましょう”というアレンファン必見のドキュメンタリーです。
超秘密主義、”生ける伝説”などと言われているようですが、ウィキで本作で明かされていることはほとんどわかります。
しかし母や妹、ショービズ界の仕事仲間、数々の映画の主演俳優たちの語るアレン像は活字だけでは表現できない親密さで人となりや魅力を解き明かしてくれます。
背丈がアメリカ人としては超小柄な160cm、自虐的でシニカルで、自意識過剰、インテリぶりが鼻につくことも多い男が、何故あんなにいい女達にモテるのか、彼の映画での役者たちはどうして最大限の実力と魅力を出せるのか・・・そんなことが、2時間弱の映画で説得力を持って興味深く飽きさせずに語ってくれます。
驚いたこと何点か。
アレンの子供時代がとにかく可愛い、成長してあの顔に?想像できない(笑)
ダイアン・キートンの「一目見た瞬間大好きになっちゃったの」の言葉、アレンが口説いたんじゃなかったの?
『ギター弾きの恋』でショーン・ペンの天才ギタリストぶりが実にサマになっていたが、猛特訓ですべて自分で弾きこなしていたらしい、これは凄い役者魂!ジャンゴ・ラインハルトの次に天才と言われる役だったが、本当に天才かもと思った。
一年に一作のペースで映画製作は乱暴に言えば、数撃ちゃ当たるの考えらしい、それでちゃんと当たるのだから凄い凄い、私生活が大混乱のときも映画はいつも通り制作され、しかもそれが傑作『ブロードウェイと銃弾』なのだからその精神力には感嘆します。
ジャズのご機嫌なスタンダードナンバーをBGMに稀有な才能の持ち主、ウディ・アレンの人生観そして人生の軌跡を描き出してくれます。
『それでも恋するバルセロナ』や『ミッドナイト・イン・パリ』で新しくファンになられた方にもぜひおすすめしたい、彼の映画がより味わい深くなること間違いなしです。
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