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哲学テイストの娯楽SF おもしろい!

  • Shoko さん
  • 2013年3月17日 15時07分
  • 閲覧数 2865
  • 役立ち度 116
    • 総合評価
    • ★★★★★

「クラウドアトラス」の英語圏の映画評論家のレビューは高評価あり低評価ありとミックスでしたが、共通するのは実験的、冒険的、野心作、忍耐が必要、という言葉。
それでも題材とトレイラーにとても魅かれたので、あわないかもしれないことも覚悟で鑑賞。

過去と現在と未来におきる6つの物語が同時に展開する群像劇で、メインの役者さんたちがそれぞれの物語で別人となり、いくつもの役をこなしている。
すべてがつながっている、人の魂はその行為によって成長していくという大きなテーマがある。
それだけの前知識を手がかりにのぞみました。

結果、とてもおもしろかった!
3時間もの上映時間、まったく長さを感じず、私には「忍耐」する必要がありませんでした。
たしかにすぐ前の列に座っていた人ふたりが別々に劇場からでていったけれど、それを思うとこの映画のフォーマットだけは理解したうえで鑑賞したほうがいいのかも。そうじゃないと意味わからない~になっちゃうかな。

これは私はSFととらえました。
時間、空間、男女の差、人種の差ものりこえて、別人を演ずる役者さんたちをみているだけでもおもしろい。
それもトム・ハンクス、ベン・ウィショー、ジム・スタージェス、ヒュー・グラント、ヒューゴ・ウィーヴィングと芸達者で私の大好きな男優さんが勢揃い!

誰がどの役をやったかは映画ファンの私にはすぐわかった、、つもりでしたが、最後のクレジットでそれぞれの写真がでてきて、え~、信じられない、この役もそうだったの~とびっくりしちゃった人も!これは楽しい!

そんな風に昨今の特殊メイクの技術には驚きますが、西洋人をアジア人にするテクニックは改善の余地あり(笑)
1956年製作の「八月十五夜の茶屋」という、 マーロン・ブランドが日本人役してるおもしろい映画があるんですが、その頃からアジア人メイクは進歩していないよう、、でなければスタートレックにでてきそうなかんじ。
やっぱ、アジア人といえば一重瞼か、、でもアイプチやつけまつげが流行るのをみると、一概に西洋のアジア人観を非難できないかもね、とよけいなことも考える(笑)

その近未来のストーリーは悪くなかったですよ。
ペ・ドゥナさんの役はナタリー・ポートマンがやるはずだったそうですが、妊娠で辞退したそう。もともと監督のウォシャウスキー姉弟(お兄さんが性転換して女性になってたの、知りませんでした)に原作を紹介したのがナタリーさんだったそうですが、ペ・ドゥナさんって無垢なかんじがあって好き。
彼女の「空気人形」よかったし。これが菊地凛子さんだったら、なんて思うと全然違うよね。

それから魂が全然成長しないで(笑)500年間ずっと悪者だったのはヒュー・グラントとヒューゴ・ウィーヴィングさんですが、彼らの変身ぶりにはちょっと笑いをさそう遊び心もあって、気にいった~。
そう、コメディじゃないんだけど、シリアスだけでもないんです。

特に甘いマスクと演技ぶりでどうしてもステレオタイプな役ばかりになっていたヒュー・グラントにはいい転機になったでしょうねぇ。

そんな風に楽しんでみていましたが、さてテーマとなった哲学的な部分は、それほど衝撃的なインパクトをもって胸にせまってこなかったな。

輪廻転生とか、魂の向上とかって、仏教の国で育った日本人にはそれほど驚くべくことでもなく、むしろ自然にうけいれていることなので、だからキリスト教国の西洋人のような衝撃を感じないのかもしれません。

あまり細かくこれはどういう意味?どういう関係がある?なんて考えないで、ただありのままに映画を楽しむってスタンスがあっているような気がする、、。
それにこういう前向きなメッセージをもつ映画の存在って良いことですよね。

楽しんだので四つ星つけておきます。

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