2012年11月3日公開

天のしずく 辰巳芳子 “いのちのスープ”

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天のしずく 辰巳芳子 “いのちのスープ”
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

日本の食にさまざまな提案をしてきた料理家・辰巳芳子が、病気により食事を楽しむことができなくなった父親のために工夫を凝らして作り続けたスープは、「いのちのスープ」として知られている。食材を誠実に育てる生産者やその素材を丁寧に調理する辰巳、スープを口にする人々の姿を通し、農が食を支え、そして人の命を支える食の重要さを問い掛けていく。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(12件)

知的45.5%勇敢18.2%不気味9.1%泣ける9.1%不思議9.1%

  • yos********

    5.0

    感謝

    いま、人としてこうありたいと心根に響き、今後はできるだけ姿勢を正してまいります。本当に有難いお姿でした。

  • e_s********

    1.0

    信念を持って生きている人

    本来、人間はこうあるべきなんだろうな~とは、思うけれど… 確かに、人間は自然に生かされているし、感謝しなければならない。 この料理家のかた、恥ずかしながら、全く存じ上げません。 病気になって、固形物が食べられなくなった時、このスープは、がぜん、威力を発揮するのだろうが、今、普通に生きている身には、あまり美味しそうとも思えず… 参考にも、ならないよ~ これじゃないと、ダメ、あれじゃないと、ダメ・・・ 普通の人でも、作れるようにしなきゃ~ 私は、いろんなやり方、考え方があって良いと思うタイプなので、違和感ばかり… 昔の人は、なかなか自分の意見を変えませんね… 80才超えて、尚、お母さんとの思い出話しばかり… 良家ご令嬢のお料理は、さすがに、お上品ですが、テレビのドキュメンタリー番組でも問題ないように思えます…

  • rub********

    1.0

    映画にする必要があったのか

    ドキュメント映画だが、映画にする必要あったのか。 NHKの特集で良かったのではないか。 確かに、こだわって作った野菜、それを使った手間をかけた料理(スープ)はおいしいと思う。 病気でちゃんとした食事ができない人たちにとって、そんなスープは意義があると思う。 辰巳さんの考えに、理解はできる。 でも、日々仕事や雑事に追われている人間には難しく、なかなか実践できない。 経済的にはも、精神的にも余裕はない。 辰巳さんの豊かな環境ゆえに、いろいろなことが可能ではないのかと思う。 ひねくれているかもしれないが。

  • いやよセブン

    4.0

    おつゆ

    病気で嚥下が困難になった父のために、母と一緒に作り上げたスープで注目された料理家で作家の辰巳芳子のドキュメンタリー。 全編、人と食の関わりを追求するというスタンスで、3.11やハンセン病療養所のエピソードや、自給自足の観点から農業のあり方まで語られる。 もはや哲学の領域だ。

  • かながわ

    4.0

    80までも

    辰巳芳子さん   以前、ほんの少し仕事で関わりを持ったことがあります。 単純な書類のやりとりでしたが、顔を合わせることもない一介の担当者相手にも、万年筆での一筆を添えてくださいました。   無駄のない要件に心遣いの一言を添えた一葉、本で見慣れた、ブルーの筆跡。 そこに、お料理と同じ「合理性」「愛」 一見まじわらないと思えるものがまじわったさまを見た…と言ったら言い過ぎでしょうか。   水と油が、うつくしく乳化したスープに仕上がるように。   映画でも何度も口にされる「理に適う」ということ、その探求の目は、日本中で古くからそのように供され、誰も疑問を抱く事すら思い至らなかった「梅干しおにぎり」にまで届きます。   腐敗を防ぐためならば、梅干しはまず雑菌が訪れる側に。外にあるべきだ、と。 でも梅干しが真ん中のおにぎり、好きだし当たり前だし伝統でしょう!と反発を覚える向きもあるかと思いますが。   夏休み、子どもたちに持たせる毎日のお弁当。 昔とは違う昨今の猛暑です。いかに口に入るそのときまで、健康かつ美味しい状態で「食」を保たせるかが何よりの大事です。 梅干しを一粒入れて炊いたご飯や、梅ペーストをまぶした手でにぎるおむすびは、風味を損なわないままいただける、まさに「理に適った」ごはんでした。   辰巳さんのレシピのほんとうのところは、自分で調理台に向かい、素材に向かい、調理して食べてはじめて「ああ、これか」と腑に落ちるところが多いように思います。   年の暮れ、辰巳さんの本と首っ引きで丸鶏からスープをひき、料理をひとつこしらえるのが習わしになりました。 レシピと、それ以上に得るものの多い説明文。   はじめの年は作るだけで精一杯。2年目、3年目と要領を覚え、4年目くらいからようやく、説明文の意図するところが理解できるようになってきました。   たしか、おせちを作るシーン。 「毎年同じものを作る、それで、あなたというものが見えてくるでしょう」そういった主旨の事を言われていました。   まさに。 素材、道具、料理、その向こうには食べてくれる人たちの顔がある。年を重ねるうちに、一羽の鶏をいただくための作業は、気がつけば私にとって一年を振り返り、次の年を思う大事な経験になっていました。   素材を育ててくれた人たちの顔、素材を育んだ大地、天、宇宙。 毎日の料理に向かい合い、そのこころをあらゆるひとに伝えることを使命とされた辰巳さんが、天や宇宙という言葉を使われることは自然の成り行きと思えます。   私が断定口調の言葉に説教くささを感じないのは、まずご本人がご本人に対して厳しいから。そして、他者を見下していないからこそ向けられる、同じ厳しさの言葉だからでしょう。   もうひとつ、何度も口にされる言葉。 「ああ、きれいね」「ああおいしい」 美しいもの、美味しいもの、良いものを、人の顔色を見ずに素直に良いと思う感性。なぜきれいなのか、なぜ美味しいのか、なぜ良いのか、素朴に疑問に思い追及する好奇心。   若い頃からずっと確固たる自己をもち、歩まれてきた方だと思っていました。 結婚後3週間で戦地へ赴き、そのまま帰らぬ人となったご主人のことを、「これで良かったのかしらと、ずっとわからなかった」と。 あれだけ合理を求める方だから、何もかもすっぱり割り切っているように勘違いしていたけど。 わからないものをわからないまま。大きなものを疑問のまま、疑念であることさえもご主人への想いの証として、持ち続けられてきたのだと。 そのワカラナイコトがある、不安定ゆえの安定を、思い知った気がしました。   コマは絶えず揺れているからこそ立っている。   ご主人を思いながら、ご両親をみつめながら作られた料理は、授かる事のなかった我が子を超えて、すべての人たちへ贈られるギフト。 そこにはいないご主人に見守られて、目の前にはいないたくさんの子どもたち、家族たちへ、届けられたものでした。 享受できたことに、深くふかく感謝します。   銀幕でなくても。テレビで、ドキュメンタリーとして、よりひろく多くの方に観ていただけるものであって欲しいな。との気持ちがあり、映画としてはこの点数にしました。   観てから数ヶ月。 心に残るのは、一般的には老婆とよばれるふたりが語り合うシーンです。 80過ぎて、はじめてわかることがある。 80過ぎて、今まで生きていてよかったと、少女の声でころころを笑い合う2人がいる。   その光景を観たい。80までも100までも生きたい。 と、思います。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
天のしずく 辰巳芳子 “いのちのスープ”

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日