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だいじょうぶ3組 (2012)

監督
廣木隆一
  • みたいムービー 54
  • みたログ 198

3.38 / 評価:145件

みんなちがってみんないい

  • tos***** さん
  • 2013年2月22日 6時08分
  • 閲覧数 493
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

 これが正解というのが無くなった時代なので、教師ドラマを語ることがとても難しくなった時代だと思うのですが、ともすれば無責任と臆病な意見が飛び交う中で、徹底的に当事者の立場になって、少数者の立場からは今の世の中はどう見えているかを写し出している作品だと思いました。
 
 自分の実際の体験を題材にして自分で演じているのだから、これほど直接的な意見というのもなく、当事者だからこそ伝えられる真実味に溢れていました。

 端的に言って、乙武さんの存在に尽きる作品で、その人の演技がなってなければ成立しない作品なのですが、とても自然に作品の中に溶け込んでおり、驚きました。
 待ち時間に榮倉さんが「何本目ですか?」と尋ねたそうなのですが、それも無理もないと思えるような、なかなか堂々たる演技巧者ぶりでした。
 特に、スクリーン一杯に表情がアップされても、スクリーン負けしないような存在感には”スター”を感じるほどでした。
 
 分かったつもりになって、相手のことを配慮しているつもりでも、逆に差別していることになりがちなことが、どんなに当事者に負担になっているかを、優しく提示してくれるような内容で、考えさせられることが多かったです。 
 
 もっともこの作品の中の乙武さんの取る行動というのは大胆過ぎて、私にはかなり無理があるように見え、どちらかというと校長が下す判断の方に共感しました。

 そして、作品のもう一つの鍵を握る小学生たちの演技も負けてはいなかったです。
 実際、作品の中で思わず胸が熱くなる一瞬が幾度もありましたが、その多くは小学生たちのシーンからでした。

 基本的にこれはファミリー層向けの作品であって、エッジの効いた表現があるわけではありませんし、正直、予定調和的な設定をあちこちで感じた作品でもありますが、当事者自身の声を反映しようとする廣木監督のこだわりが随所に光る、贅肉をそぎ落として引き締まったようなクオリティの高さを感じましたので、大人の鑑賞にも耐えられる仕上がりになっていると思います。
  
 ただ、乙武さん、これで新人賞というのはさすがにムリでしょ!

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