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R-18文学賞vol.1 自縄自縛の私 (2012)

監督
竹中直人
  • みたいムービー 40
  • みたログ 108

3.41 / 評価:58件

軽いタッチだけど、現実は…

  • jp222_taro さん
  • 2014年3月1日 9時05分
  • 閲覧数 2704
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

昨年公開された際に気になっていて
最近レンタルで借りる機会があったので見てみました。

私自身、どっちかというと業界関係者です(笑
一般向けの緊縛がテーマの映画だなんてマニアックで珍しい。
大体は偏見が織り交ぜられていたり、コメディ・パロディ・嘲笑いの対象となる極端な変態ものになることが多い中

ほぼそのまま、リアルな世界描写でした(笑


緊縛って、文字通り緊張感と束縛感を持ち合わせたものなんです。
親や家族や私生活からの束縛、ストレス
機能不全家庭特有の日常の緊張感なんかはそのままでしたね。
仕事での上下関係の束縛から、大きな案件の緊張感、上手くいかないストレス…

なんだかんだ、真面目で普通に過ごそうと頑張っている人ほど
ストレスや色々な束縛でがんじがらめになっていたりします(笑

日常的にストレスを溜め込んだり、加え続けられた人は大体ストレス無しじゃ過ごせなくなったり
心のモヤモヤを打ち消そうと、新しいモノ・より強い刺激を求める傾向にあります。
その刺激の対象がこの映画の題材の「緊縛」だった。

興味本位でも一度縄を体験すると、映画の本質が見えてきますよー
ただ体験したその後は知らないですが(笑

縄で縛られることで、自分の意志で思うように身動き出来ない束縛感や息苦しさを追体験する感覚になり
安心感・安堵感に似た物が出てきたりします。

映画では、より強い刺激を求めて次第に過激になっていきますが
ストレスが溜まり全てを否定されるようになると、退廃的・自滅的な考えも出るように。
過激になるほどのめり込む反面、万が一の事があったら全てを失うという二面性が強くなる。
現実は見つかって逮捕されて失職・家に帰りづらいだけじゃ済まないです。
良く聞くのは、会社近所にも知れて仕事もキャリアも家も家庭も居場所も全て失って居なくなったなんてのは昔から良く聞きます。
見つかって脅され続けて人生が終わったなんてのもあるような、本来はこんなに明るく無い世界です。

映画の終わり方を明るい方向へ持って行っていますが、それが無理やり明るい方向へ持って行っているようで、現実を知っている自分には見てて少し悲しくもなりました。

アンダーグラウンドな世界をとっつきやすくしてくれるコメディ調のある面白い映画でしたが
興味を持たれる際は、十二分にお気をつけを。

詳細評価

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