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舟を編む (2013)

監督
石井裕也
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  • みたログ 4,375

4.00 / 評価:2,551件

言葉の海を渡る舟

  • jts***** さん
  • 2019年7月15日 10時02分
  • 閲覧数 632
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

原作は未読です。劇場公開時に見逃してしまい、漸くブルーレイにて鑑賞しました。観よう観ようと思いながら、あっという間に長い時間が過ぎていたので登場する俳優さんたちに違った意味で感動しました。既に故人となられた加藤剛さんの重厚かつ若々しい演技は、この年齢でしか出せないという部分もあるのでしょう。一見の価値があります。
 本作は本屋大賞を受賞した原作の良さを、そのまま映像化出来ているのでしょうね。とにかくバランスが良く、地味な辞書編纂という題材をいろいろな人間模様と絡めながら上手く紡いでいきます。特に派手な盛り上がりはなく、直接的な表現は少ないのに観客を飽きさせません。邦画の真骨頂と云える作品でしょう。
 残念なのは登場人物の深掘りが少し不足気味なところだと思います。時間的な制約があるから仕方がないのですが、以下の点で消化不良感があります。

1.馬締が辞書編集部に異動する理由が弱い
2.馬締が辞書編纂に傾倒する心理変化があまり描かれない
3.香具矢が馬締に惹かれていく過程が明示されない
4.麗美の出番が不均等で西岡の良さが半減している
5.12年後の馬締が立派過ぎて違和感
6.岸辺の異動は不自然(左遷?)な気がするが背景は描かれない
7.荒木の復帰には、もう少し物語があっても良いと思う

 しかし以上の点を踏まえても、本作は見応えのある上質な作品だと思いました。宮崎あおいさん、オダギリジョーさんも素晴らしい演技でしたし、現時点では松田龍平さんの代表作でしょう。
 馬締の様に一生の仕事を見つけることができ、それに携われる人は幸せですね。本作を鑑賞して強くそれを感じ、羨ましく思いました。ぜひ若い方々に観てもらいたいです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 知的
  • かっこいい
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