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舟を編む (2013)

監督
石井裕也
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4.00 / 評価:2,569件

15年という歳月の説得力

  • yan***** さん
  • 2020年1月26日 15時09分
  • 閲覧数 214
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

主人公のセリフがここまで少ない作品というのも珍しいと思います。そのため、ちょっとした表情の作り方、視線の流れ、顔の角度、所作のスピード、そんなものだけで多くを語ってストーリーを回していかなくてはなりません。馬締くんを演じた松田龍平さんの好演あってこその作品だと思いました。

それにしても辞書を作るのに15年という歳月がかかるとことにはとても驚きました。なんという奥深い、そして地味で地道で地獄のような作業の繰り返しでしょうか。
また、原作と異なり、映画は、辞書ができるまでの15年という歳月を説得力のある映像で見せていく必要があります。PHSから携帯への移り変わり、ブラウン管から液晶画面への移り変わり、90年代のダブルのスーツからシングルのスーツへのスーツの変遷、画像自体の解像度含め細かい部分まで丁寧に作り込まれていたと思います。だからこそ、15年という歳月が経っても変わらない辞書というものの存在が逆に不滅の存在として強く浮かび上がってきたのだと思います。

加藤剛さんは、このあと、「今夜、ロマンス劇場で 」を最後にこの世を去られます。同作品でもそうですが、どこまでも懐の深い、人の優しさがにじみ出るような静かな名演を遺していただけたこと深く感謝したいと思います。どうもありがとうございました。

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物語
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音楽

イメージワード

  • 知的
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