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LOOPER/ルーパー (2012)

LOOPER

監督
ライアン・ジョンソン
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3.26 / 評価:1832件

解説

タイムマシンで送られてきた人物を消すことを生業とするすご腕の殺し屋が、殺しのターゲットとして転送された未来の自分とのスリリングな追跡劇を繰り広げるSFアクション。『インセプション』のジョセフ・ゴードン=レヴィットと『ダイ・ハード』『エクスペンダブルズ』シリーズのブルース・ウィリスが、それぞれ主人公の現在と30年後を演じる。監督は、『BRICK ブリック』でジョセフとタッグを組んだライアン・ジョンソン。画期的なアイデアと、過去の自分対未来の自分という究極のバトルが興味をそそる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

未来からタイムマシンで送られてきた標的を消す、“ルーパー”と呼ばれる殺し屋のジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)。ある日、ジョーのもとへ送られてきたのは、何と30年後の自分(ブルース・ウィリス)だった。ジョーは、未来の自分の殺害をためらい逃がしてしまうが、その後未来の自分から、やって来た理由を明かされ……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

Copyright 2011, Looper, LLC
Copyright 2011, Looper, LLC

「LOOPER ルーパー」過去に呪われ、未来に呪われる。ゲーム感覚にとどまらぬ底冷えが忍び寄る

 <未来に追われ、過去にとり憑かれる>――「LOOPER ルーパー」が全米公開されたときの惹句だ。いい線を行っている、と私は思った。大げさでも、もの欲しげでもない。映画が始まって間もなく、この惹句はリアルに立ち上がる。

 最初の舞台は、2044年のカンザス州だ。そこへ突然、男が飛び出す。縛られて、顔に袋をかぶせられた男だ。男は瞬時に射殺される。

 殺された男は、2074年の未来社会から送り込まれてきた。未来社会ではタイムトラベルが発明されている。犯罪組織はひそかにこの技術を用いて邪魔者を30年前に送り返し、そこで殺し屋に始末させる。

 説明が長くなった。話の前提を押えてもらいたかったからだ。腕利きの殺し屋ジョー(ジョセフ・ゴードン=レビット)も、この習慣に親しんでいる。だがある日、30年後のジョー(ブルース・ウィリス)が眼前に出現する。さあ、どうするか。運命を甘受してループを閉じるか。それともオールド・ジョーに自由を与えるか。話は、急速にギアを上げる。

 オールド・ジョーは、ヤング・ジョーの延長線上にいる。だがふたりは、別々の夢を見ている。オールド・ジョーは特別の意図を持って2044年に乗り込んできた。ヤング・ジョーは迷う。話はよじれる。ふたりの話だけでも十分にややこしいのに、「ブリキの太鼓」のオスカルを思わせる少年まで登場して、物語を重層的にする。監督のライアン・ジョンソンは、殺し屋という存在の危うさを描くだけでは満足していない。未来社会のディストピア的な要素をえぐるだけでも不十分と考えている。彼は観客の大脳とハートの両方に、強烈な幻覚剤を射ち込もうとする。かなり大胆だ。そうか、と観客も気づく。もしかすると人はみな、過去に呪われ、未来に呪われているのではないか。ゲーム感覚やただの才気にとどまらぬ底冷えが、足もとに忍び寄る。(芝山幹郎)

映画.com(外部リンク)

2013年1月10日 更新

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