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ルビー・スパークス (2012)

RUBY SPARKS

監督
ジョナサン・デイトン
ヴァレリー・ファリス
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3.61 / 評価:428件

解説

『リトル・ミス・サンシャイン』の監督、ジョナサン・デイトンとヴァレリー・ファリスがメガホンを取ったロマンチックなラブ・コメディー。スランプの作家と彼が作り上げた理想のキャラクターが、現実の世界で恋をする様子を映し出す。作家を『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』などのポール・ダノが演じ、『恋するベーカリー』のゾーイ・カザンがヒロインを務めるとともに脚本も手掛ける。ファンタジックなストーリーと、ポールとゾーイのキュートな振る舞いに笑みがこぼれる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

若くして天才作家としてもてはやされたカルヴィン(ポール・ダノ)だったが、今ではひどいスランプに陥ってしまっている。そこで、理想の女の子“ルビー・スパークス”の物語を書くことに。執筆に没頭していたある日、何とカルヴィンの前に自分が空想して作り上げていたルビー(ゾーイ・カザン)が現われ……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2012 Twentieth Century Fox
(C)2012 Twentieth Century Fox

「ルビー・スパークス」ボーイ・ミーツ・ガール映画をひとひねりした恋愛ドラマ

 19歳でデビューし天才小説家ともてはやされたカルビン(ポール・ダノ)だが、第2作を書けないまま10年の時間が過ぎた。カルビンが夢で見た女をルビーと名づけて文章を書き始めると、ある朝、ルビーが目の前に現れ、二人は恋人同士になる。自分が創作した女は意のままだ。カルビンがそう書けば、ルビーはフランス語を流暢に話すし、急に踊りだすのだ。

 ボーイ・ミーツ・ガール映画の定石どおり、カルビンとルビーは仲たがいをし、カルビンは彼女との出会いと別れをもとに小説を書くが……。

 この映画にはとげのように引っかかる場面がいくつもある。例えば、ルビーがイルザ(イングリッド・バーグマン)の行動を批判的に語る場面だ。飛行場でリック(ハンフリー・ボガート)は、カサブランカに残るというイルザに、「君はきっと後悔する。それは今日や明日のことじゃないだろう。だが、すぐのことだ」と言い、「ぼくたちにはパリの思い出がある」と送り出す。「カサブランカ」は男性なら一度は言ってみたいという類の名せりふの宝庫だが、この男性優位の映画が作られたのが70年も前だったことに改めて気づくのである。

 ボーイ・ミーツ・ガール映画の貌の陰には別のものが潜んでいる。死ぬまで踊り続けることを運命づけられた赤い靴をルビーがそっと置く場面など、映画的記憶を刺激する巧みな脚本に感心する。女優ではなく、脚本家ゾーイ・カザンの映画を見逃してはならない。(品川信道)

映画.com(外部リンク)

2012年12月6日 更新

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