2012年12月15日公開

たとえば檸檬

PG121382012年12月15日公開
たとえば檸檬
3.4

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

母親からの過干渉や暴力にさらされ、つらい日々を送っている20歳のカオリ(韓英恵)。石山という男に惹(ひ)かれた彼女は、それを機に母親のもとを離れようと決心する。一方、大手企業の役員秘書として働く、40歳の香織(有森也実)。彼女は引きこもりの娘を持ち、自身も万引きや行きずりの情事を繰り返すなどの問題を抱えていた。彼女は河内という刑事と出会ったのをきっかけに、自分が境界性パーソナリティ障害ではないかと考える。カオリと香織、関係のないように思える二人の運命が意外な形で重なり合っていく。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(10件)

絶望的21.9%切ない15.6%悲しい12.5%知的9.4%パニック6.3%

  • hap********

    4.0

    ネタバレ物語としては十二分におもしろかった。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • WXYは知ってても、それだけじゃ

    2.0

    古田を温ねて新太を知る。

    歳をとっても、身長は変わらないだろ。胴回りはかなり変わるが。この古田演じる定番の怪しげな人物が何度か画中のTVに出てくるので、無関係な人物ではないのは早い段階で判る仕組み。 で、ヒロインの名前も同じなので、これも最初から無関係では無いいう入り。 時代背景とか小道具とか見てれば、時代を錯綜させてるのも判る。 これだけだと、ミステリーの作り。そこに境界性なんちゃらとか言う心の病を盛ってきて、意図的にストーリーを複雑、シリアス化してるのだが、それじゃあ病でない人には益々判らない。 最後に伏線を回収したつもりなんだろうが、それではやはり、ミステリーの作り。病とは違和感が増すだけ。

  • abe********

    4.0

    見てよかった

    なんとなく借りてきてしまい、よく考えたら片嶋監督の映画はこれまで余り面白くなかったなと思いだし、見ないで返そうかとも考えていたのですが、見てよかったです。 面白かったです、変な先入観はいけませんね。 綾野剛はどう見てもガクトに思えました(ちなみに古田さんとのオチに気がついたのは見終わってしばらくしてからです) 難しく考えればいろいろなんでしょうけど、2時間超をしっかりと楽しませてもらったことに感謝です。 拾い物でした。

  • geg********

    4.0

    境界性パーソナリティ障害を取り入れた作品

     境界性パーソナリティ障害の女性が主人公という映画です。 (当方、境界性パーソナリティ障害のノンフィクション「境界に生きた心子」を書いています。  http://mixi.jp/show_profile.pl?id=4324207&from=navi)  母親の呪縛から抜け出そうともがき、母親の死さえ望むカオリ(二十歳・韓英恵)と、奔放に振る舞いながら、陰では激しく苦悩する香織(40才・有森也実)。  何の接点もない二つの話が並行して進んでいきますが、やがて二人の予想外の関係に観客は気付き、引き込まれていきます。  そのストーリー構成や、最後に解き明かされる因縁は見事です。  母娘の歪んだ愛情と救いがたい憎しみ、連鎖する葛藤がテーマの作品です。  母親の無惨な最期もありますが、そこから悲劇の連鎖を断ち切る一抹の希望が指し示されます。  片嶋監督と脚本家の吉川氏は、あくまで母娘の愛憎の映画を作りたかったのでしょう。  しかし僕としては、やはり境界性パーソナリティ障害がどう描かれるのかという観点から観てしまいます。  その意味では期待外れでした。  この映画では、パーソナリティ障害は後付けの感があり、万引きや性依存などがパーソナリティ障害という間違いやすい印象を与えかねません。  映画ではBPDの発症の時期が不自然と思われますし、幻聴や極端な幻覚(妄想)は統合失調症レベルの症状です。 (BPDの人は、過去の記憶が塗り替えられて心的事実ができ上がってしまうことはありますが、現在存在しないものが聞こえたり見えたりするのは、BPDの症状ではありません。)  香織を境界性パーソナリティ障害と診断する女医(内田春菊)も、「こんな医者は嫌だ」というお笑いで扱われるようなものに感じました。  香織にイエスノーで答えさせる定型の質問(「他人に見捨てられるのは恐い」他)をしたり、答を強要したり。  でもこの女医は、病気を治せる医者として登場しています。  以下は、女医による境界性パーソナリティ障害の説明です。 「総合的に判断した結果、境界性人格障害の疑いが濃厚と思われます。  ボーダーラインとも呼ばれています。  神経症と精神病の狭間にあって、分類が極めて困難な症例です。  多くの場合、幼少期に受けた精神的ダメージが原因と言われています。  特に母親がボーダーの場合、子供もその影響を強く受ける傾向があります。  取り敢えず1週間分のお薬を出しておきます。」  BPDに関わっている人たちの間では、今どきこんなことは言う医者は笑い物です。 (「“人格”障害」という言い方も。)  神経症と精神病の境界という分け方は何十年も前の話ですし、原因は第一に先天的なものであって、子育てに問題がない誠実な親は沢山います。  父親でなく母親がボーダーだと、子への影響が強いという話もあまり聞いたことがありません。  それに、「1週間分のお薬」って何でしょう?  グループセラピーも患者には受け入れがたいもので、作品の中でも香織は腹を立てて出て行ってしまいます。  映画の打ち上げのとき内田春菊が、「香織の病気を酷くしてすみませんでした」と言ったら、若いスタッフから「そうだよ」という声が上ったそうです。  睡眠療法で記憶を辿るという治療も、現在では不適切でしょう。  「たとえば檸檬」の解説記事などを読むと、この映画は母娘の愛憎がテーマの企画という以前に、韓英恵と有森也実で何か映画ができないか、というところから始まったそうです。  そこから母と娘の葛藤というテーマになり、そこへ脚本家が、関心を持っていた境界性パーソナリティ障害を加えたということです。  後付けであるために、扱い方が中途半端で、矛盾やずさんさも生じてしまったと思われます。  この映画はあくまで母と娘の話にすべきで、BPDは入れないほうがよかったと思います。  それだけで立派な物語として成立するのではないでしょうか。  ただ逆に、BPDだとしたほうが、すっきり解釈できる部分もありました。  母親の自滅は娘を救うための愛なのか、自分の苦しみによるエゴなのかという局面があり、作品では愛よりもむしろエゴだと解釈しています。  しかしBPDであれば、愛とエゴは表裏一体であり、どちらかのひとつではありません。  同じものが一瞬にして反転し、一方の極端な面だけがその瞬間ごとに現れるに過ぎないのです。  いずれにしても、BPDも作品に取り上げられるようになってきたわけですが、より深く正しい作品が作られることを願っています。

  • haf********

    4.0

    構成の妙

    母と娘の過干渉や支配欲、嫉妬、依存症など歪んだ愛情や精神の物語。そんなテーマの作品のためか、私が観た回は観客の9割が女性というのがとても印象的でした。 キャストでよかったのは韓英恵。感情の表現も良かったし、眼に力強さを感じました。彼女は作中の黒髪のショートの様な髪型が透明感が増して良く似合っていると思いました。有森成也も熱演です。ケバイ格好に汚い言葉とイメージと違う新境地といった感じですが、熱の入った良い演技だったと思います。 作品としては「カオリ」と「香織」を交互に紡いでいく構成やその先にたどり着くすべてが一つにつながる心地よさなども最後のすっきり感につながる感じがして良かったです。テーマは決して軽くありませんし突っ込みどころもありますが、キャストの好演と構成の妙に敬意を表して星4つとします。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
たとえば檸檬

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日

ジャンル