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ジャッジ・ドレッド (2012)

DREDD 3D

監督
ピート・トラヴィス
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3.37 / 評価:416件

解説

1995年にシルヴェスター・スタローン主演で映画化されたイギリスの人気コミックを、新たに実写化したアクション。荒れ果てた未来のアメリカを舞台に、法の番人にして刑の執行人“ジャッジ”を務める男ドレッドと犯罪組織が繰り広げる攻防を活写。『スター・トレック』のカール・アーバン、テレビドラマ「ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ」シリーズのレナ・ヘディら、実力派が出演。監督は『バンテージ・ポイント』で注目されたピート・トラヴィス。ド派手なガンファイトに加え、ドレッドの完全無敵ぶりにも圧倒される。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

毎分12件もの凶悪犯罪が発生するメガシティ・ワン。そこでは、陪審員、裁判官、刑執行全ての権限を与えられた集団ジャッジが、街の治安を維持していた。ジャッジの精鋭ドレッド(カール・アーバン)は、新人のアンダーソン(オリヴィア・サールビー)と共にギャングを率いるマーマ(レナ・へディ)が支配する超高層ビルに乗り込む。だが、マーマはビルを完全封鎖した上に、住民たちにドレッドの殺害命令を下す。絶体絶命という状況下で、ドレッドは7万5,000人もの敵を相手に戦う決意をする。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)Rena Films (PTY) Ltd. and Peach Tree Films Ltd.
(C)Rena Films (PTY) Ltd. and Peach Tree Films Ltd.

「ジャッジ・ドレッド」悩めるヒーローの時代に再起動された“正義の権化”の孤高の闘い

 昨今のハリウッドのアメコミ映画ではやたら正義の概念が問い直され、闘いの動機付けを見失ったヒーローが苦悩しまくっているが、イギリスの人気コミック発の主人公ジャッジ・ドレッドは鋼鉄の意志を持つスーパー司法官だ。自らの手で逮捕した犯罪者に判決を下し、即座に刑を執行。温情主義を完全否定し、司法取引などの妥協も一切許さない。法という名の正義を貫き通すドレッドこそは、究極のハードボイルド・ヒーローだ。

 シルベスター・スタローンの同名主演作以来、17年ぶりに製作されたこのリブート版は、原作の世界観とドレッドのキャラクターだけを受け継いだオリジナルの物語だ。麻薬組織が巣食う200階立てスラムタワーという「ザ・レイド」をスケールアップさせたような舞台設定のもと、一日の出来事をワン・シチュエーションで描出。多機能処刑銃を握り締めたドレッドは、多勢に無勢も何のそのと敵の女ボスが陣取る最上階をめざす。弾切れに直面しても重傷を負っても弱音を吐かないその勇姿にただ痺れるか、それとも物言わぬ司法官の背中に正義の孤独と限界を感じとるか。とことん情緒を排除してシンプルに徹した作りが、そんな逆説的な見方を可能にした。

 3D版では「スラムドッグ$ミリオネア」のアンソニー・ドッド・マントル撮影によるスローモーションのバイオレンス&トリップ映像もインパクト大だが、筆者推薦の見どころはドレッドの相棒を務める新米女性ジャッジだ。無法タワーの闇に栄える金髪や虚ろな目つきといい、おぞましい暴力の洗礼をぎこちなく踏みこえていく初々しさといい、そのはかなげで“強くない”ヒロイン像にも作り手のセンスの妙が光っている。(高橋諭治)

映画.com(外部リンク)

2013年2月14日 更新

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