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プリズナー・オブ・パワー 囚われの惑星 (2008)

OBITAEMYY OSTROV/THE INHABITED ISLAND

監督
フョードル・ボンダルチュク
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  • みたログ 47

2.27 / 評価:26件

かなり真面目なプーチン批判?(ロシア発)

  • CONRAD さん
  • 2013年8月8日 14時05分
  • 閲覧数 1235
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

本来は2部作であったものを強引に119分間にまとめてインターナショナル版として劇場公開したもの。
ロシアのSF作家ストルガツキー兄弟が1969年に書いた作品「収容所惑星」を原作として、2008年にフョードル・ボンダルチェク監督が映画化。
この時代に製作されてこの時代に鑑賞すると、けっこう真面目なプーチン批判に見えるし、考えさせられちゃう内容です。
「惑星ソラリス」(1972)や「戦争と平和」(1965)、「妖婆・死棺の呪い」(1967)などの名作群をいまだに鑑賞していないから、たぶん今回がロシア映画初鑑賞となりました。

119分間に盛りだくさんで、省かれている展開が多いので、想像しなきゃストーリーを補てんできない部分も多いです。
内容わかりづれーよ・・・

物語<ネタバレあり>はこちら

舞台は2157年、科学が進歩して病気やテロ、戦争は、もう過去のものとして忘れ去られた時代。
宇宙旅行も気軽になった地球。
二十歳のふつーの大学生(この時代の地球人は能力が凄いけどね)、マクシムは巨大な宇宙船を操縦して(金持ちか?)、一人旅をしていたのだが。
隕石が衝突するという交通事故で、宇宙船は知らない惑星に墜落。
惑星の人々は、珍しい異星人マクシムをとりあえず捕えると、どうしようかと迷うのであった。

耳に翻訳機みたいなものを装着するマクシム。
安直な発想として、マクシムを「解剖しようぜ」というヤツらもいる。
逃げ出したマクシムは、だんだんこの惑星の歴史と現代を知っていく。

この惑星の実態
特殊光線を放つ巨大な鉄塔があちこちに建て並ぶ。
鉄塔以外にも移動式の光線放射装置もあり。
一部の特権階級「匿名の父たち」は、特殊光線を利用して、4000万人の国民を思い通りに支配(マインドコントロール)。
国民たちは、「匿名の父たち」を、自らを犠牲にして国を支える人たちだと思い込んでいる。
実は私利私欲を満たしている側面もある「匿名の父たち」の実態。
国民たちと接するうちに、マクシムはこの実態に気づく。

ニュータイプと呼ばれる人たち
特殊光線が効かないごく一部の人たちは、「匿名の父たち」の支配を嫌って、レジスタンスのようなものを形成。
鉄塔を破壊するテロ行為を時に行っている。
政府転覆をもくろむが、圧倒的に軍事力に劣る。
実は、自分たちも特殊光線を利用したい。
「匿名の父たち」も、特殊光線が効かないニュータイプの人たち。
マクシムはニュータイプに加勢する。

ミュータントと呼ばれる人たち
おそらく移住してきたか、流れ着いた地球人たちであり、その中でも治癒能力の長けた能力を持つものたち。
マクシムもおそらくミュータント。
撃たれても致命傷にならない。
たぶん、頭を撃たないと死なない。
砂漠の果ての方で、ひっそりと暮らしている。
「匿名の父たち」の傀儡となっている国民たちとニュータイプの抗争(内戦)に、あまり関わっていない様子。


他の惑星(地球)からやって来て、もう地球に帰れないマクシム。
別の惑星で大活躍。
政府要人たちから問題児扱いされるし、なぜかちやほもやされる。
国民の中のひとりと熱い友情を結びそうになるし、一目ぼれのような恋愛もする(マクシム男前だしね)。
「匿名の父たち」のひとりからは、「特殊光線を操って、この国のトップになれ!」
と誘われる。


特権階級の支配を嫌ったマクシムは、「自由こそ正義だ」と云わんばかりに闘い、マインドコントロールの源となっている基地を爆破して、民衆たちを解放するのだが・・・


「匿名の父たち」のリーダーは云う。
「支配の何が悪い?
 国民たちを支配してたからこそ、
 他国からの侵略を防ぎ、経済を安定させ、治安を維持してきた。
 お前(マクシム)が特殊光線の発射装置を壊したせいで、
 ほら、
 4000万人の国民は、
 こんなにも混乱に陥っている。
 治安が乱れ、人々は傷つく。」

 「お前がしたことは正義か?」


マクシムは云う。
「それでも・・・それでも、
 自由がいいんだ!!!」
だったっけ?
熱い言葉を。


実はプーチン批判ではなく、
プーチン独裁支配は「安定のため」と、しっかり擁護?
安定は大義名分だね。
情熱だけで、あまり根拠はしっかりしていないマクシム。
観る人がみれば、頼りないよね。


なんか、ロシアの実情を考えると、
この映画が大ヒットした事実が、とても興味深い。
いろいろ考えさせられる作品。
このレビューを書いた後でも、またいろいろ思いそうです。


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