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マリーゴールド・ホテルで会いましょう (2011)

THE BEST EXOTIC MARIGOLD HOTEL

監督
ジョン・マッデン
  • みたいムービー 279
  • みたログ 1,086

3.76 / 評価:553件

人生の「top of the mountain☆」

  • Kurosawapapa さん
  • 2017年10月6日 7時03分
  • 閲覧数 1382
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

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“熟年向けの長期滞在型デラックスホテルで、穏やかで心地よい日々を”
そんな謳い文句に惹かれ、長期滞在プランに申し込んだイギリスの男女7人。
期待に胸を膨らませてインドに降り立った彼らを待っていたのは、将来は高級ホテルになる予定という廃墟同然のホテルと、やる気だけは人一倍の若き支配人ソニーだった。
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人生の転機を迎え、夢や希望を叶えるため、インドという国で新たな一歩を踏み出す高齢者たち。

人の感覚を絶え間なく刺激するインドという街。
暑さと喧騒、溢れる音と色彩。

情緒ある音楽とともに短いカットを積み重ねたジョン・マッデン監督。
あらゆる角度から人、モノを写し出すカメラワーク、流れるような映像作りは実に見事。

異文化体験、新しい世界へのチャレンジ。
押し寄せる波に、ただ立っているだけでは押し流されてしまう。
高齢であっても、彼らは彼らなりに順応していく。

俳優陣は、ジュディ・デンチ、 ビル・ナイ、 トム・ウィルキンソン、 マギー・スミスら。
豪華顔ぶれは、鑑賞していて思わず嬉しくなってしまう。

長い人生で彼らが背負ってきたもの、秘めた心の内、そして心の変化。
多くは語らずとも、彼らの名演によって心の機微が繊細に伝わってくる。

逆に、思ったことは全て口に出す若き支配人のソニー(デヴ・パテル)。
デヴ・パテルは、「スラムドッグ$ミリオネア」「LION/ライオン〜25年目のただいま」などで順調にキャリアを重ねる27歳。
恋人のスナイナ(ティナ・デサイ)とともに、二人の若さははち切れんばかり。

多弁 と 寡黙
若さ と 高齢
それら要素が対比され、互いに浮き彫りになっていく人物像。


・若くありたい
・求め、求められたい
・喜びに酔いしれたい
高齢者たちの切実な願い。

中には異世界に順応できない者もいるが、思い切って一歩踏み出してみれば、意外と日常は豊かだったりする。
そして、人の温もりに気づいたりする。

心の壁を取払い、今を受け入れた者だけが、人生を豊かなものにしていける。


人生の「top of the mountain」

人はよく将来に夢を描いたり、将来にいいことがあるかもしれない、と考える。
しかし、未来は現在とは違う。

良きも悪きも今に感動すること。
たとえ今が不本意であってもいい思い出になることもある。
今を精一杯生きること。

人生の「top of the mountain」は、 “今” なのだと捉えることの大切さを本作は謳っている。

人生を凝縮したような秀作。
多々、心が洗われる思いでした☆

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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