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インポッシブル (2012)

THE IMPOSSIBLE/LO IMPOSIBLE

監督
J・A・バヨナ
  • みたいムービー 336
  • みたログ 1,017

3.77 / 評価:581件

東日本大震災後の僕の心には早すぎた

  • 野暮な江戸っ子 さん
  • 2013年5月6日 2時40分
  • 閲覧数 2012
  • 役立ち度 67
    • 総合評価
    • ★★★★★

スマトラ島沖地震後に発生した津波に遭遇し、離れ離れになりながらも、再開を信じて生き抜いた家族の実話を基に描く人間ドラマです。
突如襲った災害、危機的な状況の中で、サバイバルを続け、離散した家族を探し、諦めることなく生き抜いた家族の絆、そして同様に災害に巻き込まれた人々の姿を圧倒的な映像と海よりも深い家族愛で胸打つ物語が描かれています。

2004年クリスマスのバカンス、マリア(ナオミ・ワッツ)とヘンリー(ユアン・マクレガー)は、3人の息子と共にタイにやって来ました。南の国で休暇を過ごすはずでしたが、彼らはスアトラ沖地震、そして津波に巻き込まれるのです。
バラバラになった家族は、安否不明の中、それぞれの無事を祈りつつ再会を信じて捜索。
そして、マリアが大けがをしたものの、奇跡のような全員の再会を果たすのです。

ナオミ・ワッツ演じる気丈な母・マリアが怒濤の津波に呑み込まれて負傷しながらも、痛みに耐え、劣悪な環境に容体が悪化していくのですが、傷口を見せるなど、とてもリアルで描かれていて、目を覆う観客もいました。
ナオミ・ワッツは、この作品でアカデミー賞にノミネートされましたが、それも納得できる迫真の演技でした。
優しい夫ヘンリーのユアン・マクレガーも熱演していて、物語としては十分のものでした。

この家族のようにハッピーエンドの人たちは確かにいたのでしょう。しかし、アンハッピーがどれだけあったかも、僕は知っています。

映像的には素晴らしい津波のシーンが、生々しく、また凄惨でリアリティがあるため、途中から目を覆いたくなってしまいました。
なぜなら、日本にとって、僕にとって、東日本大震災という、あまりに身近な災害があり、客観的に見ることができないからです。
震災から2年がたち、日本の中でも、第三者的に見ることができる人、さらには他人事として見ることができる人がいるかもしれません。
一度でも現地に足を運んだ人には、客観的に見ることはできないと思います。
上映中に涙する人がいたようですが、共感するという客観性を持った人がいることに驚き、日本の中に温度差ができているのだとすれば、それも驚きです。過去の出来事または、遠いところの出来事なのかもしれません。
僕には、どうしても津波の被害は、映画ではなく現実の事件であり、この映画のような幸運は例外であり、多くの犠牲者が出ていることに目が行ってしまいます。
この映画自体は、悪くない、いや、いい出来だと思います。
ただ、今の僕には、まだ早かったようです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 勇敢
  • 絶望的
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