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インポッシブル
2013年6月14日公開

インポッシブル

THE IMPOSSIBLE/LO IMPOSIBLE

1142013年6月14日公開

奥田映二

2.0

一見ヒューマンだが観客を馬鹿にした映画

スマトラ沖大地震の津波の被害の表面をサラッとなぞったような映画でスクリーンの向こうでなんかやってるなといういつものしらけた感じになる。 これで感動というわけにはいかない。 津波で離散した一家が再会して良かったというだけだった。 ナオミ・ワッツのママが瀕死の状態でありながら、唯一傍にいて欲しいはずの肉親なのに小学校高学年くらいの長男に、周りを見て困ってる人の役に立つことをしなさいとか、被災した者同士で携帯を使えと差出すシーンだとか、そういうアメリカの好きそうな一見ヒューマンだが、観客を馬鹿にしたような部分が鼻につく。 どうして?実話だってことだし感動的じゃないのって言う向きもあろうが、実話かもしれないがいかにもスマートに描き過ぎるシーンだ。 そこまで単細胞じゃねーぞ人類愛をアピールし過ぎだ。 実際にあった大災害をこういうテーマでハッピーエンドな美談仕立てにするその神経がわからない。 これは実話だと最後に出るが、そう断り書きを入れなければ倫理的になんか言われそうとでも思ったのだろうか? それならそういう映画は作らないことだ。 ナオミ・ワッツは好きだけど。

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