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インポッシブル (2012)

THE IMPOSSIBLE/LO IMPOSIBLE

監督
J・A・バヨナ
  • みたいムービー 336
  • みたログ 1,017

3.77 / 評価:581件

映画としては頗る真っ当な出来。

  • Kainage_Mondo さん
  • 2013年6月16日 18時57分
  • 閲覧数 923
  • 役立ち度 44
    • 総合評価
    • ★★★★★

95年1月の阪神大震災の時は 震度7 のスポットに居た。命に別条は無かったが、もろもろ大変な思いをした。11年3月の東日本大震災の時は映画を観ていた。ちょうど休みで奇作 「アンチクライスト」 を観終えて出てきたら日本が変わっていた。東北沿岸を襲う津波の映像を見て茫然とした。記憶は、時間とともに薄れてゆくが、甚大な津波の被害を受けた東北の方々にとって、僅か2年で本作は辛かった。04年12月のスマトラ島沖地震の津波を描いた本作だが、9年を経ているとは言え、インドネシアやタイ、そのほかの関係国でどう受け容れられるのか ? そこを言うなら本作の制作自体が俎上に載せられることになってしまう。


映画としては上出来であり、災害のなかの家族愛を描いた佳作と言ってよい。その家族が旅行者であり、欧米人であり、いずれは被災地をあとにして逃げ去ってゆく人々であるという突っ込みは止めよう。スペイン・アメリカ合作映画なのだから当然だし、全ての視点に立って大災害を描くなど不可能なのだから。

津波の描写の迫力は10年 「ヒア アフター」 を遥かに超えていた。ナオミ・ワッツ と長男が、暴力的とも言える津波に呑まれ、流され、更に流されて、重傷を負いながらも彷徨い歩くエピソードは出色 ! で本作の最大の見所だった。現地の住民の助けや、運び込まれた病院のスタッフの適切な対応もきちんと描かれていたと思う。一方で ユアン・マクレガー と二男三男については端折った描き方で少々拍子抜けしたが、5人が被災地で巡り会えるか否かに焦点が移ってゆく訳だ。

携帯電話を借りる件や、ジェラルディン・チャップリン ----- 作中74歳と自己紹介していたが、どう見ても80歳は超えているだろう外見で、調べてみたら69歳だって。驚いたな~ ----- が 消滅しても光だけが地球に届いている星 の話をする件は印象に残った。

病院でのすれ違いは少し話を盛っていたが、節度は保たれ、感動の再会は素直に喜べた。問題はそのあとのチューリッヒ生命のプライベートジェットだろう。旅行者は去る人であっても マクレガーはん実は何たるエグゼクティヴ ! 金持ち ! と呆れる訳で、このお陰で多少感動が薄まるという実話ならではの皮肉な結果になった。映画製作に当たってはチューリッヒ生命から多額の援助もあったのだろうね。


【 余談 】 マクレガーはん は日本の会社にお勤めらしく同僚の名前が出ていたが、これが何と ユニオシ ! どんな漢字当てるの~ ? ! って珍名だが、映画史的には由緒ある ( 笑 ) 名前だ。61年 「ティファニーで朝食を」 で ミッキー・ルーニー が扮した日本人の名前で、これって楽屋落ちを狙ったのかね~。真面目な映画なのに ?

詳細評価

物語
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