2012年12月22日公開

おだやかな日常

1022012年12月22日公開
おだやかな日常
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(7件)


  • WXYは知ってても、それだけじゃ

    3.0

    不安は人を変える

    放射能に対する不安、正確な情報が無いことにでその不安に更に拍車がかかる。 おまけに、夫からの一方的な離婚宣告と放擲。 更に、子供守ろうとした事で、幼稚園父兄からの非難。 サエコには、絶望的な場面が続く。 隣人夫婦は、その新な出発らしい引越し風景で終わるが、サエコの方は子供を連れ戻したところで終わり、なんかやりきれない感じを残して終わり。

  • -----

    3.0

    社会

    日本という、それまではある程度似た方向の価値観を持った人々の集まりだった社会に、未曾有の災害が起こることにより、根本的に価値観を揺さぶられた。 そして個人による考え方の違いによるイデオロギーの衝突が起こった。 戸惑った人々は多くいただろう。 人間不振になったヒトもいるだろう。 そして4年が経った今、乗り越えつつある日本人は一般レベルでのコミュニケーションノウハウを獲得しつつあることを信じたい。 ケンカの正しい方法を学んだことだろうと信じたい。 隣人を、家族を信じられないことほどの不幸はないのだから。 ツラい…。 それと…ヒトってこんなに口べたで表現力不足でしたっけ…?

  • ken********

    5.0

    母親の決意に感動

    原発の放射能の恐怖に立ち向かう女性たちの話。 どうなったとしても、母親の子供を守る決意に感動です。 演技とは思えない迫真の雰囲気が、胸に伝わってきます。 放射能については、いろいろ考えることはあります。 私は、見ないふりをする派なので、真っ向から立ち向かう姿はすごいなと思います。 震災映画の代表作として心に残ると思います。

  • fre********

    5.0

    おだやかな日常続いている事への疑問

    東京の主婦が311の後で放射能の危険を断片的に知り  周囲との摩擦に苦しみながらどう生きるかを描いています。    映画館で観たから正視できたけれど、  家で観ていたら途中で止めたくなるような  人間の醜さが描写されています。  しかしそれ以上に人間の力強さも描かれていて  これから話題になる映画だと思います。    主演の杉野希妃さんの映画は昨夏から続けて観ています。  去年の夏に「歓待」を観に行きました。  今年の夏は「大阪のうさぎたち」を観にいきました。  そして昨日の「おだやかな日常」と3作観ました。    真直ぐな心と柔軟な頭脳を兼ね備えた。  希有なる女優だと思います。    世界的にも珍しい大都市東京で  多くの人々が未検証の被曝に曝されて  怯えたり  無視したり  逃げ出したり  差別したり  その本性がさらけ出されている今    それを描いた映画が作られた事は  日本映画界の歴史に残る快挙だと思います。 

  • EasyOnMe

    4.0

    静かなのにすさまじいリアリティ

    とてもいい映画でした。とても考えさせられる映画でした。 あの頃、自分がどう考えていたかを否応なしに思い返してしまいます。 もちろん主人公、特にサエコのほうはある意味ウザイ。 「AERA」とかで当時、正にこういう不安にとらわれた母親たちのことを 毎週のように取り上げていて、正直共感できませんでした。 でも、こうして母親の側から描かれると、 自分も子供のことをどこまで考えていたのだろうか、と思う。 一方で、ウチの子供を預けていた保育園は当時、 当然のように給食を中止して弁当となり、 外では遊ばせず外との換気も一切ストップさせました。 だから映画のような描き方は、「本当?」と思ったりもする。 まあ、そういう対応の是非は別として、 あれほどのことが起きているのに「おだやかな日常」が続いていいのかという不安、 そしてそれ自体が家族を崩していくという人間ドラマ、 そこにこの映画の普遍性があると思います。 女優たちのあまりにリアルな演技、 ドキュメンタリーのような自然なセリフ・・・ (母親のひとりがかみまくってるのもわざとか?) 脚本と演出も素晴らしい映画だったと思います。

  • ooi********

    4.0

    埼玉では放射能に過敏だと孤立したのか?

    3.11に発生した天災とその後の人災を背景に、関東圏に住む女性二人の、タイトルとは裏腹におだやかならぬ日常を描いた作品。   放射能への不安を徐々に自衛策として表面化させる二人を余所に、その他大勢がまるでこの問題に自覚のない市民として描かれる。その結果として二人が孤立していく様子は同じ関東圏の住人として違和感を禁じ得ない。また彼女たちの行動もネットやメディアで垂れ流されている情報にただ不安を掻き立てられている以上の正当性が十分に与えられていない。 そんな情緒不安定で過敏な二人の行動が原発事故後の日本(人)への警鐘として監督の思いを代弁しているらしい。こんな大事故で子供達の健康が危険に曝されているのに、あなた達は何を呑気にしているの?と。 作品の出発点でもある筈の震災と原発事故に対し、その行動原理の稚拙さが、独りよがりな振る舞いが、この映画の立ち位置を危ういものにしてしまう。 ところが終盤、孤独な二人の日常が図らずも重なりあったところから、文字通り災い転じて福となる展開が待ち受けていました。二人の人生も、映画の出来も。 心の傷を気遣い、応援してくれる人の誕生に、悲しい涙が嬉し涙へと変わる。   「未来を取り戻すための映画」と内田監督は仰います。サエコ(杉野希妃)はユカコ(篠原友希子)のおかげで、ユカコはタツヤ(山本剛史)のおかげで明日への一歩を歩み始める。役者さん達の熱演は、今も放射線を撒き散らしている日本で暮らす為の"解"を何一つ提示できない一方で、逃げない決意は示してくれた。 仮にこの作品の監督がシングルマザーだったとしたら、このプロットに対するリアリティも重みも増しただろうと、そんな風にも思えました。

  • Kainage_Mondo

    4.0

    技あり~ ! ですかね。

    英語の字幕付きだ。海外での商売も視野に入れた設えなのだろう。日常の何気ない言葉の遣り取りが英語字幕、どうしても気になって読んでしまう ・・・ ふ~ん、こんな風に訳しますか ! と勉強になる映画だった ( 笑 )。 福島第一原発の現状は、ふつうにTVやネットを見ている分には新しい情報が入って来なくなった。注意して調べればまだまだ深刻であることが判るのだが、敢えてそれをする人間がどれだけ居るだろう ? それこそ、おだやかな日常、否、穏やかな皮を被った日常というものだろう。東京の水道水が やばい と言われミネラルウォーターも品不足と報道され、慌てて娘たちに水を送ったことも今は昔だ。時間の経過、慣れと云うものは恐ろしいね。 本作は、その画質やカメラワークが、殆どプライベートフィルムの趣であり、それこそが震災後の東京で実際にあったことのほんの一部を目撃すると云う、臨場感を生み出していた。台詞が台詞と思えない自然さにも感心した。顔の判る ( 主演のお二人は熱演なれど恥ずかしながら初見参だった ) 俳優連が登場した時、音楽が入った時にようやく、あ~これ劇映画やったんや ! と気付く、と言っても大袈裟ではない。 被曝を恐れ、野菜・魚の産地に神経質になったりマスクを手放せなくなる。 “あの頃” 東京で、日々の生活に静かに忍び込んだ恐怖や葛藤、周囲との摩擦を描き、母親が子供を守ることの意味を問いかける。 段平 ( だんびら ) を大上段に構えたりせず、文化包丁で刻むがごとくに描く、そこに本作の技を感じたし、「希望の国」 より上品かつ上出来と思った。

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