あらすじ・解説
1976年、インドで動物園を経営するパイ(スラージ・シャルマ)の一家はカナダへ移住するため太平洋上を航行中に、嵐に襲われ船が難破してしまう。家族の中で唯一生き残ったパイが命からがら乗り込んだ小さな救命ボートには、シマウマ、ハイエナ、オランウータン、ベンガルトラが乗っていた。ほどなくシマウマたちが死んでいき、ボートにはパイとベンガルトラだけが残る。残り少ない非常食、肉親を失った絶望的な状況に加え、空腹のトラがパイの命を狙っていて……。
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作品レビュー(873件)
- hik********
3.0点
非常に不思議な映画だった。 まず、やはり映像美。これは評判に違わぬ凄さでした。 実は本作、なんと製作費に1億ドルという巨費が注ぎ込まれており、いったい何処にそんなに金がかかっているのかと驚くが、なんと全編にわたって、特に中盤のサバイバルのシーンはほぼCGという、 CGだらけの映画なのである。 これが凄かった。 嵐のシーンの大迫力から、凪のシーンの夕日の美しさや水のきらめきまで、恐ろしさと神々しさが混在した、まるでクリスタルの中に飛び込んだかのような幻想的な世界を生み出していた。 一見、虎と青年の不思議なサバイバルもののように思えるが、実際は宗教的かつ哲学的な要素が散りばめられた複雑な複雑なストーリー。 先に挙げたどんでん返し要素も相まって、とにかく摩訶不思議な作品である。
- tat********
3.0点
動物園所有家族が移住のためインドからカナダへ行く道中、船が難破しトラと共に救命艇に乗り込んだ少年の物語。 どこにも逃げられない恐怖。トラを排除しようとしたが、共存の道を歩んでゆく。 形式的な難破事故調査が皮肉的だ。 難破時の海の荒々しさ、漂流中の夜光虫の美しさ、海の怖さと美しさが印象的。 グロテスクなシーンは視野から上手く外しているので重苦しさはなく観れる。 ーー 2022/01/26 7
- msc********
3.0点
が、ラストの種明かしギミック?には、クスッときた、と同時に、スゥっと視界が頭の奥に広がるのを感じた。 「おとぎばなし」のような映画。”最後は” スゴい、、、 、でも本編は、あんまり上手くは出来てないから。 ラストの種明かしに繋がるもの、全くないから。 そのギミックを行使するためには、漂流が、虎との葛藤の描写が必要なんだろうけど、その漂流にあまりに悲壮感が無いんで、パイの大げさなリアクションや漂流者としてのまっとうな考え方に、なんか納得できない。 正直、開始80分位、最初に虎に優位を示すまでの物語自体、すっごい退屈だったし、終盤の浮島の話も特に上手いこと物語に絡めてはいない。 それでも、パイを圧倒的演技力を持つ俳優が演じていたならば、最後のギミックを匂わせる演出があったのなら、もしかしたら名作になったのかもしれないとも思ってしまうと、色々と残念な映画である。 ラストのギミックは面白いんだけど、 脚本と演出が追いついてないので、ギミックがギミック(「おお、そうだったのか」)で止まってる。 、、、やっぱ、「世にも奇妙な物語」止まりかな? ★3.5
- 広島のウエちゃん
5.0点
38年前にインドに行ったのですが この映画を見て、もう1度行きたい気持ちになりました。 そして、ここの主人公が神様を信じていることも 心にぐっときました。 人間と寅は仲良くなれるのか。 CGをつかったフィクションですが、こんな人は いると思います。 中村天風さんがそうでしたね。 動物と数秒で仲良くなる「霊的な」ものがあり、 寅たちは全然くいつかず、すわっておとなしくしてる。 そこも思い起こしました。
- ech********
3.0点
ファンタジーのような、冒険活劇のような、哲学的のような不思議な映画ですか、先ずは映像の美しさを堪能する作品でしょう。 (1)の話が信用してもらえないので(2)の話をしたんだろうと単純に思ってたら、➁が真実でそこがドンデン返しという見方が多いようですが賛同しかねます。 (2)を真実とするにはもっと伏線張らないと話が唐突すぎて、まるで驚きませんでした。。それは、一番大切なスリラーがまるで感じられないからです。 所詮ファンタジーなんだから(1)で十分です。
スタッフ・キャスト
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受賞歴
ゴールデン・グローブ第70回
アカデミー賞第85回