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ルパン三世 東方見聞録 アナザーページ

waiwai

4.0

冒険コメディ

昔のルパンとはちょっと違うノリだと思ったら、監督はコナンの制作にも関わっていたとのこと。 言われてみると、コナンはこんな感じのノリでしたね。 全体的にゆるくふんわりとした味わいで、コメディ寄りの作品でした。 セリフも演出も視聴者のツッコミを意識したかのようで、コミカルさを重視した印象を受けます。 悪役が小物っぽくコミカルなのも、コミカルさを出すための演出なのでしょう。 ストーリーはマルコ・ポーロが残した幻の1ページを元にお宝を探すというもので、昔のルパンっぽい冒険ロマンを感じられるストーリーで良かったです。 ルパンが正体を隠し、それをヒロインが信じる展開もコメディ映画っぽくて面白かった。 最後にルパンが自分の正体を明かす場面はルパンらしさ全開で、ゆるい展開の中でもルパンらしさ忘れさせない良い演出でした。 今作のヒロインは、ストーリーを引っ張る従来の強いヒロインとは違って、大人しめでしかも天然っぽくてストーリに対して受け身でしたが、そこが逆に新鮮な演出に感じられました。 今作のふわっとしたコミカルな雰囲気は、このヒロインに依るところが大きいと思います。(最後にヒロインが成長を見せる場面がありますが、王道ながら良い演出でした) 今作の銭形警部は切れ者で渋さを感じさせる人物でした。 ストーリーがゆるみすぎて散漫にならなかったのは、切れ者の銭型警部がストーリーの展開を引き締めてくれたおかげでしょう。 いつもならルパンたちが担うシリアスな展開を今作では銭形警部が担ってくれていました。 これまでの銭形警部はコミカル過ぎて話の流れを切ってしまう事もあったので、今作のように切れ者で、シリアスな展開を担う銭形警部もルパン作品には合っていると思いました。 低評価の今作ですが、コミカルさを重視しつつもルパンらしさを織り込んだ、とてもよく練られた作品だと思いました。 ルパンの面白さはシリアスな展開とコミカルな演出のバランスにあると思いますが、今作はそのバランスが良かったです。 3:7くらいの割合でコミカルな演出の方が多かった今作ですが、ルパンはシリアスとコミカルどちらかに偏った方がバランスの良い仕上がりになるのかも。 シリアスな展開を求める人には物足りないかもしれませんが、ゆるめの作風、コメディタッチな作品が好きな人は今作を好きになるかもしれません。

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