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千年の愉楽 (2012)

監督
若松孝二
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  • みたログ 223

3.14 / 評価:120件

単純な物語展開に面食らいました

  • abem0620 さん
  • 2013年3月13日 22時34分
  • 閲覧数 381
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

 三人の色男の死にざま、ということでよいのでしょうか。
 生まれ育った新宮の「路地」を舞台に土俗的な物語世界を紡いだ中上健次。その世界観に挑もうと若松監督は神話的寓話的な作品に仕上げたかったのかもしれません。
 冒頭の幻想的な岩山(新宮の神倉山を思い出します)に、古事記をほうふつさせる字幕。そして沖縄?ないしは石垣? の民俗的な音楽など始まりは刺激的です。
 がしかし、あまりにも単純な物語展開に面食らいました。粘着質で想像力を刺激する中上健次の文体、そしてそこでは神話のように複雑怪奇な家族の相関関係が繰り広げられます。さらに何よりも愛憎半ばした故郷熊野と家族への思い入れが原作には詰まっています。
 その小説の世界観をあまりにもストレートに単純化してしまったのではないでしょうか。三人の色男。高良健吾、高岡蒼佑、染谷将太。3人の若い役者たちは確かに頑張っています。路地に生きて、性交をして子が生まれ親は死ぬ。確かに生物の基本、生きることの基本です。「生」や「死」「性」や「血」とは何か…考えに考えて考えて突きつめるとそうなのですが、あまりに単純すぎて面食らうのです。
 それにしても遺作となったのですね。若松監督自身もこの物語に連なるように生と死を全うしたのかも知れません。合掌。

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物語
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