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千年の愉楽 (2012)

監督
若松孝二
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  • みたログ 224

3.13 / 評価:121件

監督からの人生讃歌

  • ローラ さん
  • 2013年3月14日 20時15分
  • 閲覧数 349
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

昨年亡くなった若松孝二監督の遺作となった作品です。
寺島しのぶさん演じる産婆のオリュウノオバが死の床で、
過去にとり上げた3人の男の生きざまを振り返る、
というストーリーになっています。

3人の男は高良健吾くん演じる半蔵、
高岡蒼甫さん演じる三好、
染谷将太くん演じる達夫です。
なかでも半蔵と三好の、自らの欲望に忠実な彼らの生き様を
オバは否定せず、黙って見守ります。
達夫のエピソードはちょっと描き足りない感じでしたが、
オバも一人の女であることを描きたいがために登場した人物という感じでした。

若松監督の作品は、作品にこめられたメッセージが強烈だ、
というイメージがありますが、
この作品ではそれほど強烈なメッセージ性を感じません。

どんな家柄の、どんな人間でも、
いただいた命を謳歌せよ、という
人生讃歌なのだと感じました。
これが、人と人との関わりが希薄になっている現代人への
監督からのメッセージではないでしょうか。

高良健吾くんは「軽蔑」での役と似たり寄ったりのキャラクターでしたが、
どちらも中上健次原作ということですからね。
でも高良くん、何となくこの役になりきっていない感じがしたのは私だけですかね?
高岡さんの方は、けっこう振り切れた演技だったので、よけいにそう思いました。

寺島しのぶさんは「キャタピラー」の時と似たモンペ姿でしたが、
このスタイルが似合ってますね。
でも「キャタピラー」の時ほど切迫した状況に置かれていない役柄だからでしょうか、
終始抑えめの演技でした。

作品全体では、時代設定がなんとなく中途半端だし、
登場人物に共感できるところもあまりないし、
男に比べて女の描き方がいま一つ足りないし、
すーっと心に沁みてくるような作品ではありませんでした。

あ、それから生まれたてホヤホヤの設定の赤ちゃんが、
けっこうしっかりしていて大きかったのは違和感がありました。
2回目に出てきた赤ちゃんが特に。
ここ、画面から伝わるものが全然違うと思いますよ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 切ない
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