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死霊のはらわた (2013)

EVIL DEAD

監督
フェデ・アルバレス
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3.22 / 評価:391件

解説

『スパイダーマン』シリーズのサム・ライミ監督が1981年に放ち、スプラッター・ブームの火付け役となった名作ホラー『死霊のはらわた』をリメイク。人里離れた山奥の小屋を訪れた若者たちが、次々と仲間にとりつく邪悪な死霊と壮絶な戦いを繰り広げる。ライミが脚本、『スカイ・ハイ』のブルース・キャンベルが製作と、オリジナル版メンバーがスタッフで参加。監督は、新鋭フェデ・アルバレスを抜てき。よりダーク度を増したビジュアルや凄惨(せいさん)度を増した恐怖描写にも注目。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

うっそうとした山奥にたたずむ小屋を訪れた、ミア(ジェーン・レヴィ)をはじめとする5人の若者。小屋で「死者の書」という不気味な書物を見つけた彼らは、はからずも邪悪な死霊をよみがえらせてしまう。解き放たれた死霊はミアにとりつき、若者たちに襲い掛かる。おぞましい姿に変ぼうしたミアと戦いながら山から脱出しようとする若者たちだが、死霊の力によって行く手を阻まれてしまう。助けを呼ぶこともできぬまま、一人、また一人と、彼らは死霊にとりつかれ……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

「死霊のはらわた」シリアス過激化路線を極めたカルト・ホラーのリメイク

 筆者のようなホラー映画ファンは「血みどろ残虐描写は何でも好きなんでしょ?」と思われがちだが、実はそうではない。冗談のような残虐描写や呆気にとられるような残虐描写は大好きだが、残虐性のみを激しくリアルに追求するホラーは正直苦手だ。とりわけ痛覚を呼び覚ます人体損傷シーンを大写しにするのは、なるべくご勘弁願いたい。

 こんな個人的弱みをあえて告白したのは、1981年の「死霊のはらわた」と今回のリメイク版の違いが、まさにその点に関わっているからだ。驚いたことに、本作には“ドラマ”がある。ヒロインのミアはドラッグ依存症で、その兄や友人らが彼女の治療のために山小屋を訪れるという設定からしてシリアスだ。

 オリジナルへのオマージュは随所に見られるが、中盤以降の血まみれ描写はもはや別次元の凄まじさ。ナタや釘打ち機といった山小屋にありそうな工具類は、ひたすら登場人物の身体を傷つけるために投入され、作り手はその残虐性を最大限に強調し、想像を絶する量の血糊でスクリーンを染め上げていく。オリジナル版には想像力をかき立てる不条理な禍々しさ、悪夢的光景を驚きや笑いに変えるユーモア、チープさを逆手に取った冒険心がみなぎっていた。これらの要素が欠落した本作は、その代わりに特殊メイクであることを忘れさせるほど生々しく切り裂かれる腕や舌、赤い吐瀉物などを容赦なく見せつけてくる。しかも演出力も特殊メイクも極めてレベルが高いだけに、繊細な感性を持つホラー・ファンとしては悩ましいところだ。サム・ライミならぬマイケル・ベイ製作かと見紛うこの過激化路線、観客の反応は賛否真っ二つに割れるのではなかろうか。(高橋諭治)

映画.com(外部リンク)

2013年5月2日 更新

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