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ゆめのかよいじ (2012)

監督
五藤利弘
  • みたいムービー 13
  • みたログ 72

3.50 / 評価:56件

刈谷田川の石積みと鎮魂の映画

  • nak***** さん
  • 2016年2月18日 17時27分
  • 閲覧数 763
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

この映画で印象に残るのが長岡市の栃尾を流れる刈谷田川の河原で平たい石を卒塔婆のように積みあげる「石積み」という場面だ。この映画には原作本があるが、まったく別の作品として先入観なしに観る必要がありそうだ。映画の舞台である栃尾はその昔に景虎と名乗っていた上杉謙信が幼少時代を過ごした谷間の城下町である。この地域には「石積み」の他に「灯篭流し」の風習もある。お盆に彼岸からやってくる祖霊を家にお迎えした後で、途に迷わず帰っていただくために灯篭を点けて川に流す風習だ。人々が祖先の霊を敬い、想いを寄せてきた土地だ。この映画はそういう土地の持つ雰囲気を見事に捉えている。

映画に挿入されたドビュッシーの「夢」というピアノ曲が重要な役割を果たす。亡くなった父と過ごした時間を思い出す場面で父の好きだった曲が流れる。「人を想う気持ち」というのはどこかラジオの周波数を連想させるものがある。このヒロインからとても強く発信された「想い」が、偶然の周波数のマジックなのか60年前のある出来事につながってストーリーが展開する。終盤の中越地震のエピソードは原作本にはない。二人のヒロインの個人的な想いが、多くの人々が被災された地震の話を加えたことで、無数に石の卒塔婆が広がる冒頭の場面につながって行く構成が良くできている。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ファンタジー
  • ロマンチック
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