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旅立ちの島唄 ~十五の春~ (2012)

監督
吉田康弘
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4.09 / 評価:114件

南大東島観光映画ではありません

  • 野暮な江戸っ子 さん
  • 2013年5月12日 11時32分
  • 閲覧数 1450
  • 役立ち度 18
    • 総合評価
    • ★★★★★

ボロジノ娘、そして高校のない島ゆえに進学のためには15歳で島を出る。
そんな話は、いくつかのテレビ番組で見聞きして知ってはいました。
この映画はそんな少女の14歳の春から15歳の春までの日常を見つめています。

南大東島という孤島。
沖縄本島から東へ360km離れた島。
1900年に八丈島からの移民?が開拓した島。
八丈島と沖縄の文化が入り混じる島。
人口約1200人の島。

多分、島の人たちは全員顔見知りなのでしょう。
閉鎖された環境の中で、濃密な関係があるように思います。
そんな中で、少年少女たちは、家族を思いながらも、自分の将来を見つめて、島を出ていくのでしょう。

主人公の兄と姉も島を出ていますが、就職や結婚のため、島を出たまま帰っては来ません。
(姉は都合により、一時実家に帰っては来ましたが)
島全体も同様で、若者は島を出て、その多くが帰ってこないという印象を受けました。
家族といえども物理的な遠い距離は生活そして心の距離まで遠くなっていくのはやむを得ない結果をもたらすようです。

物語は、南大東島を舞台に、島の日常を通して、一人の少女の成長と家族の絆を描いています。
そして、旅立ちです。

南大東島。優奈(三吉彩花)は、父親(小林薫)と2人で暮らしています。高校のないこの島の子どもたちは進学のためには15歳で島を出ます。優奈の母親(大竹しのぶ)も姉(早織)の進学と共に那覇についていったまま戻って来ません。
14歳の春、中学を卒業する先輩から少女民謡グループ・ボロジノ娘のリーダーを任されます。ボロジノ娘は、中学卒業の春に「アバヨーイ」という歌を島の人々の前で、加須木や島への思いを込めて歌います。
今年聞いた歌を、来年は自分が歌うのです。


小さな島の小さな家族。
離れて暮らす父と母。
嫁いだ姉。
小さな恋の物語。
南大東島の季節が流れていきます。
南大東島の島唄が流れていきます。

1年間の暮らし。
中学三年生の、日常、進路、家族、悩みを持ち続けながらも、卒業を迎えます。
自分が、アバヨーイを歌う時が来たのです。


寡黙ですが強い優しさを持った父親を小林薫が、強い意志と深い愛情を持ち仕事と家族と自分とのはざまで葛藤する、もろさを秘めた母親を大竹しのぶが演じています。
この強力な両親という布陣に、一歩も引けを取らない主役の三吉彩花。
三線と島唄にも挑戦し、見事にボロジノ娘になっています。
ただ、本当はもっと素朴に見えたほうがいいのでしょうが、純粋な少女を演じれば演じるほど、三吉彩花が輝きます。「グッモーエビアン」でもその輝きをみることができますが、最近はシーブリーズのCMがまぶしい。

主題歌はBIGINが歌う「春のゴンドラ」。
このゴンドラは」映画の中で重要なポイントになります。
何故タイトルにゴンドラが使われるのかは、映画を見ればすぐ分かります。

「アバヨーイ」の歌と三線の音が耳に残ります。

詳細評価

物語
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音楽

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